10月24日(水)99日め 紅葉を観に行く(2)丸沼高原から奥日光 湯元へ

昨夜は、老神温泉(〇 おいがみおんせん × ろうじんおんせん)へ泊った。

いつも素泊まりなのだが、今回は朝食付きで宿を予約した。
朝食:地元野菜のキーマカレー 500円
というのが面白かったからだ。

朝、食堂へ行くと、白い割烹着を着た女将さんが朝食を運んでくれた。
おでん3品、お漬物、キーマカレー、みそ汁、という献立だ。
カレーのご飯は大盛りで、みそ汁はお替りOK。
まさかおでんが付いてくるとは思わなかった。いいね!

朝食を食べながら女将さんとお話。

どうして朝食がキーマカレーなんですか?

しばらく前にね、この町の新しいお土産を開発したのね。
女性の料理研究家に頼んで開発してもらったの。
その商品が「地元野菜のキーマカレー」。レトルト食品。
うちの売店でも売ってたんだけど、売れないわけ。
500円じゃ高いわよねぇ。アハハ。

確かに500円じゃ買いませんねぇ。
よっぽど美味しければ買いますけど、、、
買う前には食べられないので、美味しいかどうかわかんないし、、、

そうでしょ。
だったら、このレトルトを朝食にすればいいじゃない、って思ったわけ。

えっ、このカレー、レトルトなんですか?

そうよ。でも、美味しいでしょ?

確かに美味しいですね。
トマトの酸味が効いていて、ふだん食べたことがない味ですね。
おでんも付いてるし、ご飯も大盛りだし、これで500円なら安いですよ。
あっ、みそ汁のお替わりいいですか?

みそ汁も美味しいでしょ。
この宿は、主人と私だけでやってるんで、夕飯は無しにしたの。作るのたいへんだから。
基本は素泊まりなんだけど、朝食もほしいというお客さんがいるので、
簡単に作れる朝食は何かなと考えたら、キーマカレーがあるじゃない。
一石二鳥!? アハハ。

なるほど。いいアイデアですね。
おでんも美味しいです。

ごちそうさまでした。

出発前にご主人とお話。

昔と比べて観光客は減ってるんですか?

そうだね。半分以下だね。
昔は観光バスで団体客がドン!て来てたから。
うちは小さい宿だから大人数の団体宿泊客は泊まらないけど、
土産物屋もやってるので、土産物が売れたよね。

どのくらい売れたんですか?

ひと月の売り上げが、最高600万、平均300万ぐらい。

粗利率2割として月平均60万ですね。
粗利率3割なら90万か。
売店だけでこれだと宿も含めたらウハウハですね。

その当時はね。
でも、2000年以降はガクッと減ったね。
今は団体客なんて来ないし、、、
来てもお土産なんて買わないし、、、
子供たちはあとは継がないって言ってるし、、、
もう、やる気ないよ。
そろそろ辞めたいなあ、って思っているんだけどね、
いつも来てくれる常連さんがいるんでね。
ありがたい話だよ。

そうですね。常連さんとお話するのは楽しいですもんね。
いろいろな話が聞けて楽しかったです。
キーマカレー、美味しかったです。
ご夫婦とも元気でこれからも楽しくやってください。
ありがとうございました。

老神温泉から、120号線、日本ロマンチック街道を日光に向かう。

白根温泉を過ぎたあたり。黄葉が輝いている。

丸沼高原。紅葉真っ盛り。

あっちもこっちも紅葉と紅葉。

ロッジと紅葉の組み合わせ。お洒落を絵に描いたよう、とはこのこと。

色の組み合わせが素敵な風景。青が効いている。

この組み合わせもいい。黄色が効いている。

奥日光に入る。湯ノ湖も紅葉真っ盛り。

湯元温泉。大人な雰囲気のエリアだ。遠く男体山が見える。

こういう繊細な紅葉が好き。

湯元は繊細で絵画的な紅葉が多い。
来年は一泊して湯ノ湖湖畔をトレッキングしよう。

中禅寺湖の脇に出る。紅葉真っ盛り。絵に描いたような紅葉、とはこのこと。

金谷ホテル入り口。夕陽に輝く紅葉。ひときわ目を引く。

陽が傾き始めた。
帰るか宿を取るか悩む。
かなり疲れた!
でも、明日は晴れそうだ。
晴れたら、中禅寺湖の八丁出島の紅葉がバッチリ見られそう。

う~ん。考えてる時間がもったいない。
まずは八丁出島へ行くルートの下見をしよう!

※八丁出島は、駐車場から半月山展望台まで歩いて登らないと見られない。
下見は、駐車場の場所と付近の紅葉の状況把握が目的。

と、中禅寺湖畔を走り出したら、、、

「空き部屋あります」の看板。
即、素泊まりでの価格交渉。オッケー。

よし、宿は確保。下見に行こう。

1時間ほど相棒バイク2号で走り、バイクを停める駐車場と紅葉の状態を確認。
晴れたら素晴らしい景色が見られそう。

う~ん、楽しみ!!!
ということで今日はお休みなさい。

【本日のデータ】
派手な紅葉もいいが、「大人の紅葉」もいい。
丸沼高原、奥日光 湯元温泉、どちらも大人の紅葉を満喫できそう。
次回はゆっくりと楽しみたい。

8月2日(木)61日め 大雪山旭岳登山&天人峡散策

今日は大雪山の旭岳に登る。

黒岳では出発が遅かった反省を踏まえ、今日は早めに出ることにした。

今日のルートは登山用地図ではこんな感じ。

0630 朝食抜きで天人峡の宿を相棒で出発。

旭岳が見えてきた。いい天気だ。雲もない。

0710 大雪山旭岳ロープウェイの山麓駅に到着。駐車場に相棒を停める。

0730 ロープウェイで出発。

乗客は少ない。全員が登山者だ。右手の若いご夫婦は赤ちゃん連れ。登山用のベビーキャリアで赤ちゃんが寝ている。

旭岳が近づく。雲が全くかかっていない。今日も登山日和だ。

10分ほどで5合目の姿見駅に到着。

案内板を確認。気温18度。やや寒いか。登山口は図の右上、姿見の池の右側だ。一直線には向かわず、左側のすり鉢池や鏡池を回ってから行くことにする。

ロープウェイの駅の前に出る。山頂に雲がかかり始めた。いやな予感。写真右手の白いのは残雪。

分岐点の案内。左方向の「姿見の池(右まわり)1.0 km」のほうに向かう。

この分岐点を左に折れる。旭岳にはさっきより雲がかかってきた気がする。

満月沼。小さな白い花がかわいい。

すり鉢池。白いのは残雪。旭岳の山頂は雲でまったく見えない。

いろいろな高山植物がお出迎え。花の季節の登山は楽しい。

少し進んで振り返ると夫婦池。

大きいほうの鏡池と小さいほうのすり鉢池を合わせて夫婦池と呼ぶ、とある。絶対に離婚できない夫婦。仲が良ければいいのだが。まあ、ケンカのネタもないか。

噴煙を上げる火口に向かう道がある。行ってみよう。

ここで行き止まり。目の前で噴煙が出ている。簡単に登山気分が味わえるのでおススメ。

引き返して、姿見の池に向かう。

池の手前の休憩所。

「北海道で一番高い旭岳の頂上まで約2km、2時間のコースです。登山道は小石や熔岩粒で、とても滑りやすい道です。」とある。確かに滑りやすそうだ。

0855 さて、出発しよう。12時前には山頂に着けるはずだ。

赤茶色の熔岩粒の道が続く。小さな粒の上を歩くので滑りやすい。

噴煙を上げる火口を見降ろしながら登る。

6合目。ずっとこんな感じの道が続く。

登るにつれてガスが濃くなり、風も強くなる。

帽子を吹き流しにしてみた。上下にバタバタ揺れる。グルグル回る。紐がねじれる。風の強さがよくわかる。

寒い。鼻水が出てきた。富士登山の2日目の朝も風が強かったが、身を隠せる地形だった。風から身を隠せば寒さをしのげた。ここは身を隠すものがない。

振り返ると麓はいい天気。陽が射している。暖かそう。

見上げるとガス。山頂は全く見えない。寒そう。

8合目。山頂は完全にガスで見えない。風は強い。道は滑る。

頂上に行っても景色は見えそうにない。登らなくてもいいか。別に登山家じゃないし。百名山登頂数が一つ減るだけだし。

ムリして登る理由が見つからない。どんどん中止したくなってくる。

あとで晴れたら後悔しないか? 自分自身に問いかける。しない。

よし、じゃあ、ここまでだ。

せめてもの記念に、登山断念時刻を撮影する。10時6分52秒。登り始めて1時間ちょっと。ま、こんな日もあるさ。きっぱり諦めよう。

下山を始める。

その時だ、、、

雲が切れて陽が射し込む。一瞬にして太陽の暖かさに包まれる。

見上げると真っ青な空。

おいで。これから晴れるから、登っておいで。

太陽がそう言う。

下を見る。次々と登ってくる人たち。ここでやめるのはちょっと悔しい。

まあ、太陽がそう言うなら、信じるしかないか。よし、下山撤回。登るとしよう。

風の中、鼻水を垂らしながら登る。強風でティッシュがうまく取り出せないので、手袋で拭く。手袋、あとで洗わないとな。

九合目。どこまで登っても同じ風景だ。茶色の熔岩粒と白いガス。どこにでも登山者がいるのが救いだ。一人ぼっちだと心細い。

ここまで来たら、晴れなくてもいいや。頂上まで行こう。

元気が出てきた。

もう晴れるかどうかはどうでもよくなる。不思議だ。登頂の達成感だけで満足できそうだ。

頂上は左へ、の標識。正面に見えるのが頂上だが、左から回り込んで登るのだ。

左を見るとこんな感じ。頂上までは楽勝な雰囲気。

稜線を登る。見えるのは、ほんの少し先まで。

そろそろ頂上か。

ヨーロッパ系のおねーさん。ショートパンツがGood! 寒くないのか?

頂上が見えた。景色や青空は見えない。

1048 山頂到着。ヨーロッパ系のおねーさんと仲間たちが記念撮影している。バックがガスなのが残念だ。

こっちは焦らずに、おにぎりを食べてから記念撮影しよう。そのうち晴れるような気がするんだよなあ。

と、おにぎりを食べていたら、、、

さっとガスが晴れ周囲の景色が。今だ。チャンスだ。写真を撮らねば。

あわてて記念撮影の準備。三脚を立て、カメラを取り付け、セルフタイマーをセットし、、、

1056 ぎりぎりセーフ。バックに景色が入った貴重な1枚。

あっと言う間にガスで覆われる。

残りのおにぎりを食べながら、しばらく待つ。すぐには晴れそうもない。ま、晴れた瞬間の記念写真が撮れたからいいや。下山しよう。

記念になるものを撮影。2000年に100年を迎えた三角点の記念碑。

方角を示すコンパス石? 右端に「西」、下端に「北」と彫られているのがわかる。南と東は判読が難しい。

1115 下山開始。

下山中、雲が流れてときどき陽が射す。

熔岩粒で滑る道を、忍者走り(小股でちょこちょこ走る)+スキーの要領(体重を前にかける)でどんどん下る。へたにブレーキをかけるより、重力に引かれるまま小走りに速く歩くほうがいい。同級生の登山師匠に、富士登山で教えてもらったコツだ。

下山者をどんどん追い抜いて下るのは気持ちいい。師匠のおかげです! 感謝!

あっと言う間に姿見の池に着く。

池のすぐわきの旭岳石室。登るときは見逃していた。黒岳石室よりカッコイイ。

1230 下山終了。下りは1時間15分だった。よしよし。

姿見の池から山頂を見る。まだガスっている。

記念撮影の瞬間にガスが晴れたのは太陽が約束を守ってのこと?

太陽さん、ありがとう!

童心に返る、とはこのことらしい。

帰りはロープウェイに真っすぐ向かう。

道の向こうに駅とアンテナ塔が見える。

こちらのコースにも花が咲いている。

日常生活では花に目が留まらないことが多い。少し心が浄化されたのかも。

ふと振り向くと旭岳山頂が見える。白い花と残雪と旭岳のコラボレーション。

1248 ロープウェイの駅に着く。

山頂はすっかり晴れている。頂上で2時間粘っていれば、周りの景色が良く見えたのに、、、

とは思わない。晴れる確証もなく2時間も粘れるか!

ということで、晴れた旭岳山頂を見ながらロープウェイで下る。これでいいのだ。

まだお昼を少し過ぎたばかりなので、宿に戻ったら天人峡散策をしよう。

ということで相棒で宿に向かう。

40分ほどで天人峡に着く。これは七福岩。単なる柱状節理だが、福があると考えると楽しい。

宿に着き、カメラだけを持って散策に出る。

宿の近くの羽衣の滝の入り口。うらぶれた昭和な匂いがいい。

温泉を宿に引き込むパイプ。柱状節理のあたりが源泉らしい。

「天人峡 見返り岩」とある。天女が天に登るときに地上を振り返る目印だったと解説にある。柱状節理がたくさんあるがぜんぶまとめて見返り岩なのだろうか?

「公園内の楽しみ方」 ※公園は大雪山国立公園
1.森林浴(森の精気を浴びる)をする
2.天人峡の岩(柱状節理)を見て
3.鳥のささやきを聞いて
4.忠別川の清流の音を聞いて
5.大自然を記念にカメラ撮影する

う~む。「滝を見て」がない。羽衣の滝が目玉ではないのか。

森林浴をして、

小鳥のささやきを聞きながら、枝ぶりを楽しみ、

清流の音を聞き、

大自然(羽衣の滝)を記念にカメラ撮影する。

羽衣を見たことがないのに、羽衣っぽく感じるのが不思議だ。

小鳥のさえずりを聞き、花と樹を見ながら宿に戻る。1時間ほどで外の散策は終了。

ついでに宿の中も散策。で、見つけた興味深いもの。

宿の廊下のディスプレイ。年間イベント。

昭和の香りがプンプンする写真が最高!

髪型に注目。なお、今は水車は回っていない。残念!

昭和な服装。昭和なマイク(コード付き)。

昭和な髪型。昭和な服装。昭和な表情?

昭和な服装(極め付き)。昭和なしぐさ。

昭和なポスターっていいですね。

今日は、旭岳登頂記念に買った旭岳麦酒を飲んで寝ます。

【本日のデータ】

旭岳ロープウェイ運賃(往復券):2900円 ※片道券:1800円

7月26日(木)54日め 霧多布湿原でバイク番長とカヌー

(お詫び)7月分の通信量制限のため昨日まで写真をアップロードできず、写真無しで公開してしまいました。8月になったので写真が追加できました。

今日は霧多布湿原でカヌー。民宿ご主人のカヌー&ご指導つき。参加者は、民宿に泊まったご夫婦(夕食にはいなかった)、バイク番長、私。

車の屋根にカヌーを載せて出発。15分ぐらいで湿原の入り口に着く。

道路からカヌーを岸に降ろす。

ご主人がカヌーを水辺に降ろす。

ご夫婦とご主人は3人でカナディアンカヌーに。

バイク番長と私は一人ずつカヤックに。

(注)カヌーやカヤックには疎い。ここをクリックして参照してください。

最初は恐る恐る。空には強いが水には弱い。なかなか緊張が取れない。

写真など撮っている余裕なし。

1時間ほど海の方へ下ると幅が広くなる。

バイク番長と私のツーショットをご主人に撮っていただいた。

少し余裕ができる。最後に付いて漕ぎながら、ときどき撮影。

Uターンして戻る途中。

だんだん幅が狭くなる。

緊張したが楽しかったと言えなくもない。

う~ん、水遊びは微妙だ。

出発前にご主人とお母さんと一緒に記念撮影。

どう? 美人でしょ。性格の良さが顔に出ている(と思う)

さて。天気予報では明日は雌阿寒岳に登るチャンスかもしれない。

とりあえず、阿寒湖温泉に宿を取る。明日天気が良ければラッキーだ。

まず、霧多布岬に向かう。

展望台で出会ったバイク。

カワサキの6気筒。z1300。

エキパイが6本、横に並んでいる。ど迫力。

霧多布岬灯台と相棒のツーショット。ここに相棒を停めて歩く。

灯台に向かう道の両サイドは花でいっぱい。

灯台の脇を抜け、岬へ向かう。

岬に着くとカモメがお出迎え。

花と波しぶきの饗宴。

さて戻るか。

霧多布岬も花に囲まれたいいところだ。

岬をあとにして走ると昆布干しの風景が。

干すんですか、と尋ねると、いいや、切るために広げてるの、という。

隣のエリアでは切った昆布を束ねて車に積んでいた。

厚岸(あっきし)の漁業協同組合直売所で昼食。

バイク番長から、安いよ~、と聞いていた。

確かに安い。

欲しいものを言って、お刺身にしてもらえる。電子レンジもあるので、牡蠣やホタテはチンしてもいい。

今回はこれ。

ホヤ(小さめ)、赤つぶ貝、ほっき、マルえもん(牡蠣)3Lサイズ2つ。ご飯のパックも販売している。

峠を越えて阿寒湖に向かうと、、、

(たぶん)雄阿寒岳(おあかんだけ)が幻想的に出現。

いい締めくくりだ。

【本日のデータ】

ゆめぴりか(ご飯):130円
赤つぶ貝(中サイズ):200円
ほっき貝(中サイズ):200円
ほや(小さめ):315円
マルえもん(牡蠣)3Lサイズ:180円×2個=360円
お刺身手数料:50円×3個=150円
合計1463円(税込)