11月23日(金)115日め 金沢駅周辺を歩く

今日は天気があまりよくない。小雨が降ったり止んだり。

ちょうどいいので、今までゆっくり観たことがない金沢駅周辺をぶらつくことにする。

金沢駅と言えば鼓門(つづみもん)だが、そちらは後回しにして、反対側の西口へ行ってみる。

西口を出たところ。

柱がお洒落だ。金箔入り。

床の配色もお洒落だ。

駅の壁。華やか。

駅から見える工事中の風景。クレーンや雲までお洒落に見える(笑)

少し離れて駅を振り返ったところ。スクエアで統一されている。

広場のベンチで昼食を食べる二人。外国人観光客がとても多い。

二人が座っていたベンチ。豪華だ。

豪華なベンチに座って駅で買ったパンを食べる。
五郎島金時と能登大納言のフランスパン。172円。
カリっとした触感と2種類の豆のほのかな甘みがグッド。

ちなみにパン屋さんに貼ってあった人気BEST5。

五郎島金時メロンパンも美味しそうだった。

ドウダンツツジ(たぶん)が見ごろだ。

モニュメントのある風景。
向こうの斜めになったやつは、金沢市制100周年記念事業モニュメント。

駅の反対側。ガラス張りのビルが目立つ。
白い4本のポールは何? 単なる飾りか?

信号待ちで止まった車と紅葉の色の組み合わせがいい感じ。

濡れた紅葉のしっとり感とビルのキラキラ感。コントラストが面白い。

中央分離帯の紅葉の茶と標識の青。このコントラストも面白い。

こちらは青と黄色。雪吊が晩秋を感じさせる。

駅に向かう地下道に入る。
両脇にディスプレイが並ぶ。地下道全体が洗練されたデザイン。

ディスプレイ内の金沢を宣伝するポスター。いいセンス。

こちらも。

アート降る、金沢。

「降る」と「フル」をかけたオヤジギャグ。でも、お洒落に感じる。
私だけ?

手摺りの金具までもがオシャレ。というよりカッコイイ。
武具を連想させるデザインだ。
こういうのを見つけると、思わず嬉しくなる。いいね! 金沢。

地下道の広場。ピアノがある。
引いている女の子、右足をピンと跳ね上げた。
楽しい感じが伝わってくる。いいね!

地下道から駅の西口構内に入る。

入ったところに「郵太郎」人形。下はPOST。
なんだろう?

金沢駅新築記念ポスト。昭和29年、金沢駅3代目駅舎新築記念。
東口から西口に移動されたとあるが、ずっと金沢駅にあったわけだ。
知らなかった。

西口から東口に向かう。

真ん中がデジタル・サイネージ(電子看板)。

上下がいかにも金沢らしい。この青とのコントラストがいいね。

駅の商業施設「あんと」に向かう。

※観光案内所の女性の話では、「あんと」は「ありがとう」の意味。「あんがと」は子供のときに聞いた記憶がある。

通路の天井&壁。加賀っぽい。

蒸気機関車の車輪のオブジェ。

C58形蒸気機関車 140号機 動輪。
昭和14年製造。昭和18年退役。

あんとに入る。

お土産店や飲食店が並ぶ中、陶芸店に目が行く。
若手陶芸家の作品を多く扱うお店だそう。
加賀友禅文様のワイングラスが素晴らしかった。
ペアで買おうと思ったのだが、価格がちょっと折り合わなかった。残念! (T_T) 
写真禁止なのも残念! あなたも見たら欲しくなるはず(たぶん)

写真撮影OKなのがこれ ↓

陶器の北陸新幹線。

前の車両。

真ん中。

後ろ。

ぜんぶ陶器、っていうのが凄い。

隣の「あんと西」にも行ってみよう。

2階にあったスーパーマーケット。
100MARTは100円ショップじゃありません。
百番街のマーケット。

ごく普通のお弁当。

松花堂弁当。680円。

オムライス(デミソース)。500円。

オムライスセット(ホワイトソース)。600円。

ハントンライス。600円。

※ハントンライス:石川県金沢市の郷土料理らしい。ケチャップをかけたバターライスに半熟の薄焼き卵と白身魚のフライを乗せてタルタルソースをかけたもの。

どれもこれも美味しそう! 買いたいが決められない。
まあ、帰りに買えばいいか。

あんとを出てRintoに向かう。こちらも商業施設。

※Rinto:観光案内所の可愛いおねーさんの話。「あんと」と韻を踏むネーミングにしたと聞いてます。意味はないですねぇ、、、

ひゃくまんさん。石川県のマスコットキャラクター。
ゆるキャラじゃない。しっかりキャラ。

その証拠はこちら ↓

ね。

いしかわの風。オブジェ。いいね!

鼓門(つづみもん)の模型。後ろの背景に注目。

こちらは本物。鼓門の上の屋根に注目。模型と同じ。
下もいいね。

鼓門をグルっと回り込む。鼓門、いいね!

鼓門を撮る観光客、を撮る私。

東口に向かう地下道。
柱の色がいいね。オレンジとグリーン。ほぼ補色。

こっちの柱もいい。粋な武士みたい。

地下道を出て振り返る。

と、、、

大理石の柱に「厚歯二枚貝」の貼紙。

それがこれ「厚歯二枚貝」

ベレムナイト

それがこれ「ベレムナイト

海綿

それがこれ「海綿」

さて、陽も暮れたし、100番街スーパーマーケットで夕食を買って帰ろう。

ところが、、、

松花堂弁当680円もオムライス(デミソース)500円もオムライスセット(ホワイトソース)600円もハントンライス600円も、ぜんぶ売り切れ。

残念!

東口に出る。

倒れたヤカンのオブジェ。

ヤカンの蓋まで吹っ飛んでいる。いいね!

「あんと」の前のオブジェ。

6時間ぐらい歩き回った。とても楽しい一日だった。
駅を楽しむ、と言うのもいいね。

【本日のお酒】

しぼりたて 純米生原酒 手取川

【今日の金沢発信力】

外国人向け新聞。もちろんネットでも見られる(はず)。
未確認です。ごめんなさい。

9月17日(月)95日め 大地の芸術祭(2)清津峡渓谷トンネル

大地の芸術祭の正式名称は「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。
その参加作品に「清津峡渓谷トンネル」がある。

えっ、渓谷じゃなくてトンネルが芸術祭参加作品?
意味わからん。

でも何だか面白そうな予感。今日はこれを最優先でみよう。

宿から1時間ほど走り、清津峡渓谷入り口に着く。

左に見える白い建物が、昨日ブログに書いた「磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館(通称SoKo/ソーコ)」。旧清津峡小学校の体育館をリニューアルしている。

駐車場に相棒バイクを停め、徒歩で清津峡に向かう。

休日だけあって家族連れが多い。車・バイクは通れない。

途中の掲示板。トンネルに入る料金800円。ただし芸術祭期間中料金。

ということは待てよ、今日、芸術祭は終わる。明日は無料になる???
ついついセコイ考えが頭をよぎる。

まあ、せっかく来たのだから行ってみよう。

200mほどで入り口。

トンネル入り口。芸術祭参加作品「N-080ライトケーブ」
※Light Cave 光の洞窟

入り口全体。壁に何か書かれている。

デザインされた案内表示。

料金、営業時間、現在位置

マップの真ん中。全長 約750m、所要時間 約40分~60分。

マップの右端。見晴所が3つあり、最後にパノラマステーションがある。パノラマステーションって?

とにかく行ってみよう。

チケット売り場(常設)。通常料金600円。芸術祭中800円。200円の差は当然。

いよいよトンネル内に進む。照明はグリーン。

休憩&展示スペース。

清津峡形成の歴史。

清津峡とトンネルとの位置関係など。

清津峡の地層学的特徴。六角形の柱状節理がメイン。

先に進もう。第一見晴所まで325m。

2つめの休憩&展示スペース。証明がオレンジに変わる。

清津峡地形模型。

第一見晴台まで225m。

シャッター扉が2つ並ぶ。何だろう?

トンネル工事の際にここから温泉が出たらしい。

証明が赤に変わる。

第一見晴台に着く。左手。

進むと外が見える。

観光客が多い。芸術祭最終日だから?

柱状節理。傾き加減が面白い。

流れの上に柱状節理の断面が見える。なかなか見られない風景。

第二見晴所まで60m。

第二見晴所に着く。あの銀色のドームはなに?

通路の真ん中にドンとある。不思議な光景。

トイレだった。小さくトイレマークが見える。

外の風景。

第三見晴所まで60m。

第三見晴所。不思議な光景。

照明カバーに外の風景が映る。

左が映った風景。右が本物。面白い仕掛けだ。

パノラマステーションまで200m。

照明が青に変わる。

パノラマステーション到着。撮影する観光客でいっぱい。

床の水に人の姿が映る。壁際を進む人たち。

進み方の説明。小さくて気づきにくい。デザイン優先の弊害。

床に薄く水が張られている。水鏡(みずかがみ)。転落防止柵は透明な素材。

正面の風景。

円形の風景。素晴らしい!

デザイナーは誰だ? マ・ヤンソン。中国出身の建築家。まったく知らないが、すごい発想をするデザイナーだと思う。

800円分は十分に堪能した。

さて戻るか。

行くときには気づかなかった絵のようなもの。何だろう?

ここにもある。壁には動物の絵。床には足跡。

ここにも。壁の絵と床の足跡。

これも演出? 手が込んでいる。すごい。気づくか気づかないかの微妙な存在感ラインを狙っている。このデザイナーすごい!

チケット売り場で、この話をする。

え? 動物の絵? あれはリニューアルする前のもので、壁に書いてあったんです。
完全に消し切れてないんです。すみません。

ガクッ! 勝手な思い込み。(私の場合は)よくあるケース。まあ、楽しめたから良しとしよう。

宿に向かう。

と、、、、、こんな看板が目に飛び込む。

うまい酒あります

おお、さすが新潟! 素晴らしい。

入り口。こういう雰囲気だと外れはなさそう。

入り口上の看板。いいね!

看板の説明。なるほど。

期待通り。無濾過+原酒+生酒。この三拍子が揃っているお酒が壁にびっしり。

こっちも。う~~~。素晴らしい。

自己制限金額より少し安い。いいね! で、これをゲット。

宿に着いてさっそく開封。遮光用新聞を剥がす。

鶴齢(かくれい)。

裏のラベル。山田錦100%、精米歩合65%、アルコール分17%。

なんてことはさておき。さっそく飲んでみる。

美味しい!!!!!!!!

飲みすぎたので寝ますぅ お休みなさい~

【本日の思索】

観光とは何か:「安全に」「非日常」に出会うこと。VRではない現地で。

美味しい日本酒とは何か:無濾過原酒生酒。これに尽きる。銘柄? そんなの関係ねぇ~ 精米歩合65%? 精米しすぎない(高級すぎない?)ほうが美味しい。
お米の味が感じられるから。

9月16日(日)94日め 大地の芸術祭(1)星峠の棚田&美人林&蛇モニュメント

大地の芸術祭が、新潟県 越後妻有(えちごつまり)で開催されている。越後妻有は、十日町、津南町あたり。

芸術祭は3年に一度。しかも、明日で終了。これは行くしかない。

宿を津南町から30km、1時間ほどの湯沢に確保。これで今日明日の2日間楽しめる。

長岡から、十日町まで50km、津南町まで60km。2時間弱で着くだろう。

よし、出発。

ずっと田んぼが続く。さすが新潟。

稲が倒れている。向こうは倒れていない。何が違うのだろう。品種か?

十日町市内に入る。

市街地を少し走ったところでハプニングが発生!!!

うわっ! 相棒バイクが車の横腹に激突、、、、、、、

な、なんと、車を跳ね上げ、下に潜り込んでしまった!!!

相棒も私も無傷だが、証拠写真は撮っておこう。で、撮ったのが上。

相棒、すごい。

、、、

なんてね。

芸術祭出品作品K-093 カードリフターズ。
タイヤの下に車体を支える支柱が埋め込まれているのだろう。

さて、芸術祭参加作品の一つ「星峠の棚田」に行こう。

この芸術祭には、祭のために作られた作品だけでなく、自然や建造物作品として参加している。そこが面白い。

十日町周辺には実にたくさんの棚田がある。

Googleマップの検索結果。

数ある棚田の中で星峠の棚田は美しいことで有名。最優先で見たい作品だ。

向かう途中の風景。少し山中に入れば、田んぼはみな棚田だ。
稲木干しを見ると、なぜか相棒バイクとのツーショットを撮りたくなる。

はんぱない美しさ 星峠の棚田 1.5km先 右折

わかりやすい表現、味のある文字、自然と調和するカラーリング、大きさ、設置位置、すべてがグッド。

棚田が続く山道を登る。

到着。相棒バイクを停め、徒歩で写真スポットに向かう。

撮影スポットの案内板。
周囲の多数の棚田を「越後松代棚田群」と呼ぶ。知らなかった。

メインの撮影スポットから。
手前の雑草もいい。あえて入れて撮る。美しさだけではないリアルな風景。

少し左手の撮影スポットから。
手前の青いのは野菜栽培ネット。
観光棚田と生活リアルネット。
観光写真はリアルを切り捨て、私は残す。
あなたはどっちが好き?

ハート形の田んぼ。大きすぎて入りきらない。こういうのも好き。

さらに左手に進んだところから。真ん中あたりは刈り入れが終っている。

見るからに作業しにくそうな田んぼ。やはり雑草が多い。

ほぼ雑草。刈り入れ後がたいへんそう。棚田は本当にたいへんだと思う。
観光客がどれだけ増えても、ここで稲作する農家の人たちの収入には全く関係がない。迷惑のタネが増えるだけだろう。

われわれ観光客は農家のみなさんへの感謝が足りない。

「美人林(びじんばやし)」が近い。
行ってみよう。どんな美人なのか楽しみ。

美人林に着く。

迫力満点。はい、注意します!
左手が林の入り口。

これが美人林。ブナ林。白神山地よりもずっと若い。

少し奥に入ったところ。スラっとして確かに美人だ。人間なら十七歳~二十二歳?

田んぼアートがあるというので20分ほど走って行ってみた。

ガクッ! これに往復40分もかけたとは。残念!

陽が傾き始めた。作品は多いが時間が限られている。
ぜひ見たい作品を優先しよう。

次の作品に向かう。

しばらく走ると、道路脇に大きな建造物が出現。

磯辺行久「土石流のモニュメント」
巨大だ。

駐車場の案内板。

モニュメントは砂防事業の一環として作られたものらしい。
山腹斜面崩壊があった際、大きな4つの円柱が土砂を防ぐということらしい。

駐車場に作られた共通チケット売り場。
この芸術祭では、美術館などの有料施設が会場になっている。共通チケット3500円を買うとすべての会場に入れるのでお得だということらしい。
ここはチケットなしでOK。

チケット売り場うしろの階段を登ると別のモニュメントが見られる。

チケットなしでOKなら、もちろん登る。

出た! 赤いシマヘビ。
じゃなくて、磯辺行久「サイフォン導水のモニュメント」

ここまで20km以上の長さの水力発電用の導水路(地下水路)が走っている。
その水路がこの地点で道路と川の下をくぐる。
くぐるためには水路をU字形に曲げないといけない。
U字の底まで下がった水を再び上げるためにサイフォンの原理を使っている。
モニュメントは、地下にあるそのような水路の存在を暗示するもの、だそう。

導水路の解説掲示。長さ21km、落差110m。建造当時は東洋一、とある。

係りのお兄さんとお話。

車の誘導、お疲れさまです。運営関係者ですか?

いや、ボランティア。土日に来ていろいろ手伝ってる。

そうなんですか。
いよいよ明日で終わりですね。ひと段落ですね。
あの土石流のは常設ですよね。
このヘビみたいなのも常設なんですか?

いや。明日、ソッコー片付ける。
この間の台風のときは、たいへんだったよ。
ビニール製で空洞だからさ。風に飛ばされて。
あの少し高くなってるところ、あそこから千切れちゃってさ。
直すのがたいへん、大仕事。
また、台風が来るって言ってるだろ。来る前に片付けなきゃ。

うわ、千切れたんですか。あれだけでかいと直すのたいへんでしょ。

メチャクチャたいへん。次の台風が来る前に終わるんで、よかったよ。

そうですよね。終わったら一安心ですね。

どこから? 川越か。遠いところからようこそ。気をつけて。

ありがとうございます。あと少し頑張ってください。

シマヘビにギリギリまで限り近づいてツーショット。

そろそろ陽が沈む。さあ、宿に向かおう。

しばらく走ると素晴らしい作品が、、、
それがこれ。

名付けて「廃屋(はいおく)のある空間」

白い壁、赤茶色の枠、裏の緑が見えるスクエアな窓、配置バランス。
後ろの木々と周囲の雑草。
素晴らしい廃屋と緑の空間とのコラボレーション!

これぞ芸術祭参加作品「廃屋のある空間」

3年後に出品します。
それまで壊さないでほしい。関係者のみなさん、よろしくお願いします。

【本日のデータ】
磯辺行久:アーティスト、環境設計プランナー(だと思う)。芸術祭はこの人の影響を強く受けている(と思う)。
磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館(通称SoKo/ソーコ)には、この人の作品が多数展示されている。