9月5日(水)83日め 酒田市の山居倉庫を観る

酒田市は古くから米の集配拠点として栄えた街だ。酒田港は相当な繁栄ぶりだったらしい。

山居倉庫(さんきょそうこ)は、そんな酒田市を代表する建造物として有名だ。

明治26年建造の米穀倉庫。今でも現役で使われている。

酒田駅近くの歩道のマンホール。山居倉庫がデザインされている。

台風が去り、陽が出てきた。出かけたくてムズムズしてきた。

宿から相棒バイクで10分ほど。新井田川の川岸に立つ山居倉庫に到着。

倉庫の裏側。ケヤキ並木が有名だ。パンフレット風に撮ってみた。北側の棟。

南側の棟。全部で12棟。10棟が倉庫。2棟が現在は土産店&食事処&ミュージアム。

裏側は簡素な造り。

棟と棟は、人が通れるくらい離れている。

土産物店などの2棟の間は休息スペース。

二人ならお茶などするのだが。一人でお茶はちょっと寂しい。

休息スペースを通り抜けて突き当たると土産物店。ここを抜けると表側に出る。

屋根瓦が面白い。半円状の突起があり、枝が引っ掛かっている。枝が頭上に落ちない造りにしてあるのだ。何という心遣い。こんな造りの瓦があるとは知らなかった。

表側に出る。

正面は機能的な造りだ。

正面。

出入り口。大きな軒が出ている。各棟に番号が付いている。ここは「10」。

渋い!

正面は棟と棟が繋がっている。境には雨樋。

二重屋根の解説。

側面から見る。確かに屋根が二重になっている。

正面からのアップ。隙間があり風通しが良さそう。

資料館で構造図をいただいた。

地中に杭を打つなど、土台もしっかり作られている。細部に渡って考え抜かれた建造物だからこそ、今でも現役なのだろう。たいしたものだ。

ミュージアムの展示を見る。

「出羽庄内酒田風景」とある。鳥海山が印象的だ。

酒田山王祭祭礼用亀笠鉾

「京都の祇園祭に範をとって」とある。京都の影響力は大きい。平泉もそうだった。

その他、敷地内で気に入ったもの。

東宮殿下行啓記念館。いかにも明治風の建築。

年齢を重ねた藤。消火栓もGood!

約2時間。予想以上に楽しかった。

【本日のデータ】
山居倉庫は、現在、JA全農山形の所轄。見学は無料。

8月1日(水)60日め 層雲峡から天人峡へ

大雪山の黒岳に登ったら次は旭岳に登らねばならない。もう少し登山経験があれば黒岳と旭岳を縦走したいところだが、残念ながらそこまでの経験はない。次善の策として、それぞれに登るのだ。

旭岳も途中まではロープウェイなので、ロープウェイ駅がある旭岳温泉の宿に泊まるのがいいのだが、宿はどこも満室。次善の策として近くの天人峡に宿を取る。

天人峡から旭岳ロープウェイまでは約20km、30分の距離だ。

ということで、今日は天人峡に向かう。約100km、2~3時間の距離だ。余裕があるので道草OKだ。

大好きなローカル踏切。線路の両脇がスカッとひらけているのがいい。

しばらく走ると素敵な河原に遭遇。ごく普通の河原なのだが、とてもいい感じ。どこにでもありそうで、ここにしかない風景。こういう風景と出会うと幸せになる。

相棒を停め、歩いて橋の上を行ったり来たり。ベストショットを狙う。

小さな花があちこちに咲き、緑がキラキラと輝いている。

少し角度が変わるとまったく違う景色になる。

心が穏やかになり、ずっとボーと見ていたい。

相棒と記念撮影。

河原に降りる。

ここでも記念撮影。何ということのない平凡な風景。でも、ほっとする素敵な風景。

河原にお別れを告げ、しばらく走ると北海道らしい風景が、、、

こういう風景、大好き。

そして、ローカル踏切。

う~ん、いいですねえ。線路が少しだけ蛇行しながらずっと先まで続いている。

さらにしばらく走る。と、いちめんの麦畑。

 

麦畑と水路と可憐な植物。

さらに走ると丘の上にアンテナ。なかなか絵になっている。

もっと走ると北海道らしい風景がまた。

赤い屋根がアクセント。題して「空と麦と赤い屋根」

さらに走り、そろそろ天人峡、というところでこんな看板を発見。

流木の無料配布。興味深々。会場に行ってみたい。

ところが貼り紙をよく読むと、午後3時で終了、との記載が。残念!

登山の翌日は移動なので、もう一度ここに来るチャンスはある。よし。

ということで、移動中のできごとはこれでおしまい。

【本日のデータ】

流木の配布:無料

7月30日(月)58日め ぬかびら源泉郷で橋梁三昧

今日は、タウシュベツ川橋梁だけでなく、いろんな橋梁を見てやろう。

と、その前に、まずは糠平湖を見よう。

糠平湖はダム建設で造られた湖で、周囲のアーチ橋梁群は北海道遺産に指定されている、という解説。

近くには士幌線(しほろせん)の名残もたくさんある。

線路が残っている。この線路に沿って歩いていくと、、、

士幌駅跡に出る。倒れたままの装置が痛々しい。

剥き出しの錆びた台車。マニアにはたまらない。

反対側から。この線路が前の写真のところまで続いている。

ずいぶん良く保存されているなあ、と思ったら、、、

上士幌町鉄道資料館。元糠平駅の跡地に建てられたもの。この日は休みだった。残念!

ひがし大雪資料館に戻り、情報収集。

これが橋梁のガイドマップ。たくさんの橋梁があることがわかる。

まず最も近くの糠平川橋梁に行く。

次は、少し南に戻って第二音更川(おとふけがわ)橋梁に行く。ここは鱒見覆道と鱒見トンネルの間の短い区間から見えるだけなので気づきにくい。

鱒見覆道を出たところに細い脇道があるのでそこに相棒を停めて歩く。

道路から見た第二音更川橋梁。Googleマップに登録されていない穴場だ。

ここが相棒を停めた場所。相棒と道路の真ん中(写真中央)に橋梁がわずかに見える。

せっかくなので、歩いて橋梁まで行ってみる。

橋梁へ向かう道。

車道とは反対側から見た橋梁。橋梁の上に樹木が生い茂っているのがマニア好み。

橋梁まで降りてみる。

橋梁の上に乗ってみる。立ち入り禁止にはなっていない。

次は、鱒見トンネルを北に抜けたところにある第四音更川橋梁。

真ん中は既に無く、両サイドだけが残っている。

さて、いよいよタウシュベツ川橋梁に向かう。

途中にある五ノ沢橋梁。

アーチが一つの小さな橋梁。

しばらく走って、タウシュベツ川橋梁の展望台に到着。

展望台入り口。貼り紙を見ると、、、

残念なお知らせが、、、

7月14には水没していたのだ。このころ大雨が降って増水したのだろう。

念のために展望台まで行ってみる。

橋梁はまったく見えない。

「10月頃には完全に水没し」とあるので、例年なら7月には上部ぐらいは見えていたはずだ。

まあ、自然には勝てない。諦めて進むと第五音更川橋梁がある。タウシュベツ川橋梁(130m)に次ぐ大きさ(109m)だ。

樹木で全体が見えにくいが、大きいのは確か。

これで橋梁三昧は終了。タウシュベツ川橋梁は見えなかったが、いろいろな橋梁を見られたのでよしとしよう。

さて、北海道へ来たら大雪山に登らねば! ということで層雲峡(そううんきょう)に向かう。60km、2時間。余裕だ。

天気はいいし、景色もいい。

白樺並木。北海道らしい風景。

と、鹿の親子が、、、

左が親鹿、右が小鹿。

親鹿。

小鹿。

どちらも耳にタグがついていない。完全な?野生。

そんなこんなで層雲峡の宿に到着。

【本日のデータ】

日本各地の大雨はこんなところにも影響を与えていた。