9月16日(日)94日め 大地の芸術祭(1)星峠の棚田&美人林&蛇モニュメント

大地の芸術祭が、新潟県 越後妻有(えちごつまり)で開催されている。越後妻有は、十日町、津南町あたり。

芸術祭は3年に一度。しかも、明日で終了。これは行くしかない。

宿を津南町から30km、1時間ほどの湯沢に確保。これで今日明日の2日間楽しめる。

長岡から、十日町まで50km、津南町まで60km。2時間弱で着くだろう。

よし、出発。

ずっと田んぼが続く。さすが新潟。

稲が倒れている。向こうは倒れていない。何が違うのだろう。品種か?

十日町市内に入る。

市街地を少し走ったところでハプニングが発生!!!

うわっ! 相棒バイクが車の横腹に激突、、、、、、、

な、なんと、車を跳ね上げ、下に潜り込んでしまった!!!

相棒も私も無傷だが、証拠写真は撮っておこう。で、撮ったのが上。

相棒、すごい。

、、、

なんてね。

芸術祭出品作品K-093 カードリフターズ。
タイヤの下に車体を支える支柱が埋め込まれているのだろう。

さて、芸術祭参加作品の一つ「星峠の棚田」に行こう。

この芸術祭には、祭のために作られた作品だけでなく、自然や建造物作品として参加している。そこが面白い。

十日町周辺には実にたくさんの棚田がある。

Googleマップの検索結果。

数ある棚田の中で星峠の棚田は美しいことで有名。最優先で見たい作品だ。

向かう途中の風景。少し山中に入れば、田んぼはみな棚田だ。
稲木干しを見ると、なぜか相棒バイクとのツーショットを撮りたくなる。

はんぱない美しさ 星峠の棚田 1.5km先 右折

わかりやすい表現、味のある文字、自然と調和するカラーリング、大きさ、設置位置、すべてがグッド。

棚田が続く山道を登る。

到着。相棒バイクを停め、徒歩で写真スポットに向かう。

撮影スポットの案内板。
周囲の多数の棚田を「越後松代棚田群」と呼ぶ。知らなかった。

メインの撮影スポットから。
手前の雑草もいい。あえて入れて撮る。美しさだけではないリアルな風景。

少し左手の撮影スポットから。
手前の青いのは野菜栽培ネット。
観光棚田と生活リアルネット。
観光写真はリアルを切り捨て、私は残す。
あなたはどっちが好き?

ハート形の田んぼ。大きすぎて入りきらない。こういうのも好き。

さらに左手に進んだところから。真ん中あたりは刈り入れが終っている。

見るからに作業しにくそうな田んぼ。やはり雑草が多い。

ほぼ雑草。刈り入れ後がたいへんそう。棚田は本当にたいへんだと思う。
観光客がどれだけ増えても、ここで稲作する農家の人たちの収入には全く関係がない。迷惑のタネが増えるだけだろう。

われわれ観光客は農家のみなさんへの感謝が足りない。

「美人林(びじんばやし)」が近い。
行ってみよう。どんな美人なのか楽しみ。

美人林に着く。

迫力満点。はい、注意します!
左手が林の入り口。

これが美人林。ブナ林。白神山地よりもずっと若い。

少し奥に入ったところ。スラっとして確かに美人だ。人間なら十七歳~二十二歳?

田んぼアートがあるというので20分ほど走って行ってみた。

ガクッ! これに往復40分もかけたとは。残念!

陽が傾き始めた。作品は多いが時間が限られている。
ぜひ見たい作品を優先しよう。

次の作品に向かう。

しばらく走ると、道路脇に大きな建造物が出現。

磯辺行久「土石流のモニュメント」
巨大だ。

駐車場の案内板。

モニュメントは砂防事業の一環として作られたものらしい。
山腹斜面崩壊があった際、大きな4つの円柱が土砂を防ぐということらしい。

駐車場に作られた共通チケット売り場。
この芸術祭では、美術館などの有料施設が会場になっている。共通チケット3500円を買うとすべての会場に入れるのでお得だということらしい。
ここはチケットなしでOK。

チケット売り場うしろの階段を登ると別のモニュメントが見られる。

チケットなしでOKなら、もちろん登る。

出た! 赤いシマヘビ。
じゃなくて、磯辺行久「サイフォン導水のモニュメント」

ここまで20km以上の長さの水力発電用の導水路(地下水路)が走っている。
その水路がこの地点で道路と川の下をくぐる。
くぐるためには水路をU字形に曲げないといけない。
U字の底まで下がった水を再び上げるためにサイフォンの原理を使っている。
モニュメントは、地下にあるそのような水路の存在を暗示するもの、だそう。

導水路の解説掲示。長さ21km、落差110m。建造当時は東洋一、とある。

係りのお兄さんとお話。

車の誘導、お疲れさまです。運営関係者ですか?

いや、ボランティア。土日に来ていろいろ手伝ってる。

そうなんですか。
いよいよ明日で終わりですね。ひと段落ですね。
あの土石流のは常設ですよね。
このヘビみたいなのも常設なんですか?

いや。明日、ソッコー片付ける。
この間の台風のときは、たいへんだったよ。
ビニール製で空洞だからさ。風に飛ばされて。
あの少し高くなってるところ、あそこから千切れちゃってさ。
直すのがたいへん、大仕事。
また、台風が来るって言ってるだろ。来る前に片付けなきゃ。

うわ、千切れたんですか。あれだけでかいと直すのたいへんでしょ。

メチャクチャたいへん。次の台風が来る前に終わるんで、よかったよ。

そうですよね。終わったら一安心ですね。

どこから? 川越か。遠いところからようこそ。気をつけて。

ありがとうございます。あと少し頑張ってください。

シマヘビにギリギリまで限り近づいてツーショット。

そろそろ陽が沈む。さあ、宿に向かおう。

しばらく走ると素晴らしい作品が、、、
それがこれ。

名付けて「廃屋(はいおく)のある空間」

白い壁、赤茶色の枠、裏の緑が見えるスクエアな窓、配置バランス。
後ろの木々と周囲の雑草。
素晴らしい廃屋と緑の空間とのコラボレーション!

これぞ芸術祭参加作品「廃屋のある空間」

3年後に出品します。
それまで壊さないでほしい。関係者のみなさん、よろしくお願いします。

【本日のデータ】
磯辺行久:アーティスト、環境設計プランナー(だと思う)。芸術祭はこの人の影響を強く受けている(と思う)。
磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館(通称SoKo/ソーコ)には、この人の作品が多数展示されている。

9月14日(金)92日め ドンデン山 ~ 二ツ亀 ~ 尖閣湾

今日も天気がいいので、佐渡金山遺跡は後回し。

佐渡島の北半分をツーリングしよう!

まずはドンデン山。

〇が宿で、☆がドンデン山。島の真ん中を横切って、海岸から山に向かう。

さあ、出発。

島の真ん中は平地なので田んぼが多い。
棚田を見続けると、平地の田んぼにホッとする。

ドンデン山に向かう。ガスっているので景色は期待できないが、、、
ドンデン山からそのまま進んで向こう側(北側)の海に抜けよう。

ところが、、、、、

入川ゲートより先 通行止
この先 入川 通り抜け出来ません

入川ゲートがどこかわからない。
まあ、ドンデン山までは行ってみよう。

しばらく山道を相棒バイクでトコトコ登る。

アオネバ渓谷入り口。

わかりやすいマップ。歩くと面白そう。
今日は準備していないが、次回のために少し入ってみる。

少し入ったところ。アオネバは青粘と書く。青粘は青い粘土のこと。登っていくと上のほうにあるようだ。

入下山カウンターの脇。道に水が流れている。川のようだ。

歩くのは諦め、相棒バイクでドンデン山に向かう。

道の左右に大きい栗の木。

道にたくさんの実が。栗は珍しい。初めてだ。

どんどん登る。

湾と湖が見える。左が両津湾。右が加茂湖。
湾と湖が細い陸地、両津の町で隔てられている。
この角度で湾と湖が見えるとは! 最高の景色だ。

実は両津湾と加茂湖は繋がっている。だから加茂湖は汽水湖だ。汽水湖は海水と淡水が混ざっている湖。浜名湖、宍道湖などごくわずか。

さらに登る。

何かの採掘所。削られた山肌が印象的。

だいぶ登ってきた。樹木がなくなる。丘陵が開放的でいい感じ。

坂の角度がドンドン急になる。
若者が2人、登っている。
路面は六角形目地のコンクリート製。これなら滑らない。
セカンドギアとローギアを繰り返しながら登る。

ドンデン山荘に着く。

ドンデンは鈍嶺と書く。鈍嶺は山頂が丸くてダラダラした峰の俗称。佐渡百選。

ここが登山道。今日は登らないけど。

山荘からの眺めがいい。はずだったが、、、、、

ほぼ残念。

前に乗り出して下を見たところ。付近だけでもいい景色。

山荘入口脇のメニュー。
「花の状況」がいい!
テント持ち込み500円。素泊り4500円。テントにしたい。

ウッドデッキ。きれいに整備されている。

隣はテントサイト。よく整備されている。テントを張りたくなる。

さて、このあとはどうしよう? 半島を横切るのは難しそうだ。

マップの × あたりが通行止めらしい。
引き返して海岸沿いをグルっと回ろう。目的地は二ツ亀だ。
☆が二ツ亀。〇が現在地。

山を下る。かなりの急斜面。ローギアでトコトコと下る。

高原風。開放的ないい感じ。

道の正面に両津湾と加茂湖。右端には真野湾が。
島の中央部分が西から東まですべて見える。ちょっと驚き。

海岸近くまで降りる。視界が開けて解放感に包まれる。

田んぼの向こうにお墓(写真左側)。田んぼと海の間に集落(写真右側)。
ありそうで、ない風景。観光地ではない、こういう風景が好き。

海岸沿いを走る。道に沿って家が並ぶ。典型的な海岸風景。こういう風景もいい。

平松トンネル。左右の絵が目を引く。

甘草に化身したXX。「XX」は破損して不明。妙に気になる。女へんの漢字では? 「娘」か? 絵は立体感があるレリーフ。着色もしっかり。

鬼の田植え。こちらもレリーフ。

これらをなぜここに?

見回すと道の向かいが公園。そこの案内板がこれ ↓

ピンポン!「娘」で正解!
地元に伝わる民話らしい。一方は、白蛇を騙した悲惨な話、他方は、鬼を助けた楽しい話。みなさん、正直で優しい人になりましょうね。

関鍔峰(せきつばみね)トンネル。

銅板のリレーフ。「文弥人形の里 三番叟」とある。

反対側。

文弥人形の里

大倉トンネル。

色落ちたお姫様? 哀れ感がすごい。

色落ちた若侍? 頼りなさ満載。
もう少し手入れをしようよ。これじゃ、文弥人形に申し訳ない。

海岸沿いの道で見つけた禁止表示。

浦川集落区民以外の山野草・山菜等の採取を禁ずる
浦川集落区長

気になる点が多すぎる。「集落」じゃなくて「集落区」。他の地区から採りにくるほど良い山菜が採れる? いつ立てた掲示?

すぐ隣の花で埋もれた家。門の前も花でビッシリ。出入不能(笑)

黒姫大橋。

下を見ると、、、

澄んだ水。青い底。不思議な形の何か。マリモ風、、、

海岸線を北へ向かう。佐渡一周線。ネーミングがいい。こういうローカル感のある道、大好き。

二ツ亀に到着。このホテルの裏手。相棒バイクを停め、歩く。

ホテルの裏手に回る。佐渡弥彦米山国定公園。

いきなり素晴らしい風景が広がる。
※画面いっぱいに拡大してどうぞ。

左手が二ツ亀。島だ。

標識がいい。ウィットに富む。モンサンミシェルがあれば最高だったのに。二ツ亀と共通点があるから。ちょっと残念。

※モンサンミシェル:Mont Saint-Michel. (直訳すると)聖ミシェル山。フランスの世界遺産。潮の満ち干で歩いて渡れるときとそうでないときがある。二ツ亀も同じ。

キャンプ場。よく整備されている。

海岸へ降りる階段からの風景。島に向かって中州が伸びている。

海の青さがすごい。感動!

海岸まで降りる。二ツ亀荘。何のひねりもない直球ネーム。

海水浴場。

透き通り感がすごい。

二ツ亀に向かって歩く。

干潮時は島まで続く中州。惜しい。

澄んでいる。浅いのでその気になれば歩いて渡れる(と思う)

ホテルがある高台を見上げる。歩くのは外国人ペア。さっき、コンニチワ~、とすれ違った。

真夏ならキャンプして海水浴したのだが。もう秋の気配が漂い始めた。

陽が少し傾き始めた。島の北海岸を宿に向かう。

宿を大間港跡がある相川にとったのでルートはこんな感じ。☆が相川。〇が現在地。

少し走ると、、、最高の景色が。

遠く見えるのが大野亀という観光スポット。縦画面用ショット。

横画面用ショット。稲と亀と海と空。

大野亀の案内板。キバナカンゾウ大群生地。時期でないのが残念。
魚?のオブジェ。鱗が不気味。

大野亀の全体。キバナカンゾウがないと冴えない。

しばらく走ると、また佐渡らしい風景が。

屋根と同じ高さの田んぼ。いつ見ても新鮮。

町並みの中、細い道を走る。

と、、、

サギらしき頭が見える。樹木がじゃまでよく見えない。

反対側に回り込めば見えるかも、、、 ゆっくりと静かに回り込む。

いた!

シラサギではなさそう。翼が少しグレーだ。
そもそもサギかどうかもわからない。詐欺でないのは確かだが。

陽が斜めになってきた。急ごう。

海岸に降りる途中で見つけた風景。通り過ぎてから少し戻り、探したベストポジションがこれ。なかなかいいでしょ。

あとで知ったのだが、跳坂(はねさか)というスポットだった。

少し下ったところ。

光る海、光る大空、光る大地。ゆこう無限の地平線。走れ、相棒~

そんな歌が聞こえる気がした。

※昭和38年放送のアニメ「エイトマン」の主題歌。本当は「走れ、エイトマン、弾よりも速く~」と続く。

「ブイアート」の看板に導かれて入ったエリア。入場無料。正体不明。

反対側。
ちょっと変化と驚きに乏しいかな。もう一工夫ほしいところ。
まあ、無料なので文句は言えないが、、、
つい観光ビジネス研究家の本音が出てしまう。

世の中にはさまざまな趣味人がいるもんだ。

平根崎の波蝕甌穴群(はしょくおうけつぐん)の1.6km手前(北側)。

鹿ノ浦トンネルを出た橋から下を見下ろすと、、、

真下に真っ青な海が。パノラマで撮ってみた。

ちなみに Google map の衛星写真がこれ。

今は無名だが、遠からず観光スポットになると思う。

※参考情報:Google map での緯度経度は ↓ コピペすれば該当箇所を表示可能。
https://www.google.co.jp/maps/@38.1311052,138.284181,21z?hl=ja

平根崎の波蝕甌穴群(はしょくおうけつぐん)

波蝕甌穴のでき方解説。波の力で石が岩を削った穴。

その一つ。穴は無数にある。

駐車場脇の時蝕横穴(じしょくおうけつ)時の力で経済が建物を削った穴。

5kmほど走る。

尖閣湾。向こうに見える展望所と灯台が観光スポットの中心。遊覧船もある。

散策道を歩く。岩に向かう道がある。行ってみよう。

岩の間から下に降りられそう。ちょっと怖いが降りてみよう。

水面近くまで降りたところ。つかまるところがない。左足で踏ん張って支える。降りるのはここまで。バランスを取りながら写真撮影。

ハラハラしながら撮ったのがこれ ↓

カメラを慎重にポケットに入れる。岩肌を登る。写真と似た、ほぼ垂直な岩肌。

無事帰還。さて宿に急ごう。

【本日の感想】

北側の海は澄んで綺麗だ。青さがすごい。
無名の観光スポットを発見した。とりあえず「青い海が見下ろせる橋」とベタに名付けてGoogle mapに登録。どうなるか楽しみにしよう。

【本日の絵画的風景

二ツ亀付近。画家になった気分。縦画面用作品。

横画面用作品。作者はフーソー。印象派。

※参考:遠く見えるのはLPG船。球形のタンクが特徴。

9月13日(木)91日め 棚田を見に行く

ここ2日間ほど天気がよさそうだ。

計画を変更し、佐渡島の南側半分をツーリングすることにした。金山遺跡の大間港跡は後回し。

佐渡島には棚田がたくさんある。金山が発見されてゴールドラッシュで人口が増え、必要な食料が増えたためだ。平地が少ないので丘陵や山間を開発したのだ。

ツーリングコースをいろいろ検討して、小倉千枚田と岩首棚田に立ち寄ることにした。

相棒バイクで宿を出る。いい天気だ。

宿を出てすぐ「真野御陵」という看板が目に入る。気になるので立ち寄ることに。

駐車場の真野町観光案内図。「(アルコール共和国)」とある。そういえば酒蔵見学をした尾畑酒造にも看板があった。

ほら。入り口の上と右。

案内図の近くに赤玉石販売店がある。ちょっと尋ねてみよう。

こんにちは~。

いらっしゃいませ。

同年代ぐらいの品のよい女性が対応してくださる。

そこの観光案内図にアルコール共和国って書いてありますけど、どういう意味なんですか?

アルコール共和国? ああ、もうやめてます。

やめてる? ちょっと混乱してきた。

ずいぶん前に真野町がアルコール共和国って名乗っていたの。今はやめたみたいです。酒蔵が減ってしまったからね。昔は4つか5つあったけど、今は2つかな。

観光案内図には、「真野町役場」が「アルコール共和国総理府」となっている。こういうユーモアは好きだ。市の一部になって独立が維持できないから共和国廃止というシャレならよかったのだが、、、

尾畑酒造は頑張って生き残ってきた。酒蔵見学で感じたことを再確認した気がする。

ありがとうございます。お礼を言って赤玉石販売店を出る。

赤玉石の原石。石によって色味が異なる。

真野御陵。ちょっと先が入り口だ。

入り口から30mほど入ったところ。ここから先は立入禁止

敷地内の警告文。いかにも宮内庁。

「順徳天皇火葬塚」とある。ここで火葬されたが埋葬されているのは京都。鎌倉時代の複雑な物語がある。興味があれば調べると面白い(かも)。

さあ、小倉千枚田までツーリングだ。いったん島の南側の海岸に出て、海岸沿いに走って小倉千枚田に向かうことにする。

〇が真野。が小倉千枚田。赤線がルート。海岸までは山間ルートだ。

赤い鳥居が目につく。緑とのコントラストで目立つ。

山間部で出会った素敵な鳥居。

「(青龍さん)」にキュンとなる。こういうの、ホントにいいなぁ。心が和む。

奥の鳥居は控えめ。朱色の橋が引き立つ。こういうのもいい。

赤い鳥居。黄色い稲穂。そして緑の杜。これぞ日本の色彩!
こういう風景こそ外国人観光客に見せたい(注)

(注)唯物論者だが、日本古来の、神=自然、という考えは支持する。人間的な神は人間の妄想だが、制御できない自然=神、という考えには同感。「赤い鳥居は自然を敬(うやま)い畏(おそ)れる心の象徴」と外国人に説明したい。

素敵な廃屋もいろいろ。

不動滝バス停。この素朴感。 微妙な傾き。Good.

海岸付近で見つけた廃屋。屋根の3つの煙突。先端の欠けた大きな煙突。上に突き出たハシゴ。枯れた樹木と枯れたツタの葉。倒れた標識。そして青い空と白い雲。

完璧!

奥に「監視カメラ作動中 不法投棄金20万請求」の表示が、、、
この脱力感、いいですねぇ。

枯れたツタ、青い板、錆びたタンクと錆びた何か。絶妙な組み合わせ。
アクセントに相棒の黄色を入れてみた。

(たぶん)昔のバス亭。ハリカの大きな看板がアクセント。壊さずに残してほしい。きっと遺跡になる。

佐渡は絵になる自然が多い。

通り過ぎてから引き返して記念撮影。ありそうで、ない風景。

広葉樹の自然林とツーショット。こんな近くでツーショットできることは少ない。貴重な1枚。

佐渡の農家の典型的なたたずまい。これほど典型的なのも珍しい。

田んぼの中の花。素敵な感覚の持ち主がいる。ちょっと感激。

カワセミ? 魚を獲った瞬間? これは何?

カワセミではなく「やませみ」

不思議な枝ぶりの木と稲木干し。絵になる風景。

軒先のタマネギ。これはこれで絵になる。

こんなに美意識の高い石垣は見たことがない。素晴らしい。

空と海とガソリンスタンド。ありそうで、ない風景。
相棒を入れて撮ればよかった。

小倉千枚田が近づく。

右手に遠く小倉千枚田が見える。

到着。

慶安3年ごろ米不足を解消するために開発されたもの。
国の減反政策で耕作放棄されていたが、オーナー制度+ボランティアで一部を復活させた、とある。

全5haのうち、1.5haが耕作されている。

復活部分の風景。上側と左側は雑草のまま。

田んぼ一枚が狭く、段差が大きい。段差部分は斜面なので歩けない。何をするにもたいへんだろう。

オーナーの氏名標識が並ぶ。

個人が多いが、企業や学校もオーナーだ。

ここで稲作から収益を上げるのは困難だろう。残そうと思えばオーナー制度しかない。オーナーが増えればいいのだが、、、

こちらは付近の名のない棚田。稲作として収益をあげている様子。

上から見た風景。軽トラが走れる道が整備されている。収益をあげるには、一枚の面積、段差など、このくらいが限度か。

さて、岩首棚田に向かおう。

☆が小倉千枚田。〇が岩首棚田。いったん海に出るルートしかない。

海から棚田に入るところの案内板。養老の瀧がメインだ。
サブキャラのように「岩首棚田展望小屋」とある。

「7月24日発生の災害のため『養老の瀧』は見学できません。」
瀧には興味がないので無問題。

岩首棚田に着く。絵画的な風景が広がる。

展望小屋付近から見下ろした眺め。向こうは日本海。

トコトコと景色を堪能しながら走る。田んぼの段差が思った以上に複雑だ。

狭いところもギリギリまで利用している。右下は急斜面。

地形に合わせた複雑な形状。作業はしにくいだろう。

この田んぼ、埼玉県狭山市の社会福祉法人が(たぶん)オーナーになっている。

田植え写真。みな笑顔が素敵だ。

刈り入れが済んだ田もある。棚田での稲木干し。この風景は関東では見られない。

このあと、島の南側をグルっと一周。

〇が岩首棚田。が真野。赤線のルートでツーリング。

【本日の思索】
棚田は観光客には鑑賞物だが、生産者には生産環境。
どんなに美しくても、それ自体は収入にはならない。
生産性の向上と景観の維持、それをどう両立させるのか。
世代交代の時期はどんどん近づく。