2021/11/25 弘道館&もみじ谷(D375)

今日は、もみじ谷へ行く。
昨日、偕楽園の方が、紅葉はもみじ谷が有名、でも見ごろは過ぎたかも、とおっしゃっていたからだ。見ごろが過ぎたかどうかは行ってみないとわからない。

と、その前に、水戸藩校弘道館に行く。水戸に来たら弘道館は外せない。

1000 相棒バイクで宿を出発。

10分ほどで弘道館の駐車場に着く。

弘道館の反対側を見ると大きな門が。
大手門(復元)だ。
まず、こっちに行ってみよう。

大手門をくぐり、内側から見たところ。

瓦と壁と影がコラボした造形美。

脇の造りも洒落ている。
一般的には石垣だが、ここは瓦風の焼物と漆喰を重層にしてある。

大手門から城址に向かう大通り。
両脇は、今、学校だ。

左手。水戸市立第二中学校。
これが校門!

茨城大学教育学部付属小学校・幼稚園。
これが校門! となりに普通の校門もあるが。

付属小学校・幼稚園の塀。まるで武家屋敷。

付属小学校・幼稚園の校舎。
統一された意匠が素晴らしい。

中学校の校舎。
やはり統一された意匠だ。こちらのほうが学校感はあるが。

水戸城二の丸角櫓(すみやぐら)に向かう。

少し進んで振り返ったところ。
左手が付属小学校・幼稚園。右手が水戸第三高校。

大きなイチョウが色づいている。

さらに進んで振り返ったところ。だいぶ角櫓に近づいた。

二の丸角櫓に到着。
今年2021年に復元されたばかり。見るからに新しい。

当時の構造を忠実に再現している。

1100 同じ道を戻り、大手門を出て、弘道館に向かう。

水戸藩校 弘道館。
大手門から1分もかからない。
正面に正門が見える。

チケットを買い、中に入る。70歳以上は半額。200円。

敷地内では小学生がお話を聞いている。

小学生と一緒に正庁(せいちょう)に向かう。
正庁は弘道館の中心的建物。試験や儀式が行われたところ。

横に回り込んで正庁を見る。
なかなか渋い。

正面玄関。
大勢が同時に出入りできるよう、屋根の下の空間が大きい。
現在、観光客はここからは出入りできない。少し離れた小さな出入口から入る。

中では小学生が調査中。解説を読んだり、写真を撮ったり。
畳敷きの広い廊下に午後の陽射しが温かい。

正庁 正席の間。
試験や儀式が行われたところ。

湯殿。
別のところで沸かしたお湯をここに持ってきて、ここで身体を拭いた。
流れたお湯が中央に集まり、外に流れ出るよう、床にわずかに勾配を付けてある。
なかなか興味深い構造だ。

正庁に隣接する至善堂(しぜんどう)
慶喜が学んだ場所として有名だ。

至善堂 御座(ござ)の間。
慶喜がここで謹慎したことで有名。
小学生たちはタブレットで自撮り記念撮影。

慶喜の気持ちで座ってみた。

寒椿が見える。
秋から冬にかけて咲く花は貴重だ。心がほんのりと温かくなる。

中庭には梅。
早春、梅の花が咲いたところを想像しながら写真を撮ってみた。

1210 弘道館を出て、もみじ谷に向う。

と、突然、異様な建物が目に飛び込む。

水戸市低区配水塔。
低区というのは水道水を重力だけで流せる低い区域のこと。
逆にポンプを使って送らないといけない高い区域を高区という。

もみじ谷に向うのに、今日は千波湖(せんばこ)の南側を通ってみた。
昨日、歩いたのは千波湖の北側。今日は、その反対側だ。
一帯が千波公園という大きな公園になっている。

道沿いの木々は、すっかり晩秋の装い。

イチョウが光を浴びて輝く。

茨城県近代美術館。

せせらぎ広場。
写真を撮っていたら、シラサギがこちらに近づいてきて、いろいろなポーズを取ってくれた。ありがとう! とつぶやきながらシャッターを切る。
そのベストショットがこれ。
凛として品がありポーズが美しい。シラサギ界の一流モデルに違いない。

イチョウの先端が光に輝く。光と影のコントラストが美しい。
子供たちが一斉に走り出す。指が思わず反応。シャッターを押す。
うん、いいショットが撮れた。

枝のピンクもいいが、地面のピンクもいい。
サザンカ(山茶花)か、カンツバキ(寒椿)か、区別がつかない。

さくら広場。
ひとり静かに読書する女性。まるで映画の一コマ。

ふれあい広場のD51 515号。
水戸機関区で10年間走っていた車両だ。

1350 もみじ谷に着く。

谷というより山あいの低地。道路に沿って公園のような場所が広がる。

ドウダンツツジが真っ赤に燃える。

木々の間に紅葉が輝く。

では、もみじ谷写真展、ご覧ください。

夕陽に輝く黄葉の下、新郎新婦の写真撮影。
カメラマンさん、陽の傾くタイミングがバッチリで、いい写真が撮れますね。

■本日のデータ
大手門・二の丸角櫓:観覧無料。
水戸藩校 弘道館:観覧料400円。70歳以上は半額。200円。
千波公園:千波湖の南に1kmほど続く大きな公園。無料。
もみじ谷:約150mに渡り紅葉が続く。無料。

■本日の宿
昨日と同じ。3泊め。1泊ずつ延長して3泊めになった。

2021/11/09 名古屋城本丸御殿で襖絵を観る(D359)

今日は、朝から雨。
犬山城へ行こうと思っていたのだが、出鼻をくじかれた。
そこで、名古屋城本丸御殿の襖絵を観に行くことにした。

名古屋の知人宅にお伺いしたときに、TV放送された襖絵復元ドキュメントを拝見したからだ。
とても緻密に時間をかけて復元しているようすを見て、ぜひ観なければ、と思ったしだい。

宿から名古屋城までは相棒バイクで15分ほど。
雨がやんだので出発。

東門から入る。

石垣の上は、すっかり秋の風情。

東門のチケット売場で500円を払い、中に入る。

東南隅櫓(とうなんすみやぐら)
重要文化財。内部非公開。

本丸表二之門(ほんまるおもてにのもん)
重要文化財。

だいぶ傷んでいる。

開いた状態の門扉を雨から守る屋根がある。
こういう造りはあまり見たことがない。

復元された本丸御殿。
昭和20年に空襲で焼失。
復元には平成21年から平成30年まで10年もかかっている。

本丸御殿に入るのに追加料金は不要。
御殿内は撮影OK。

まず、玄関の一之間と二之間。

ここまですべて、人間の手によって精巧に復元されたもの。

この虎の顔のアップは、デジタル復元されたもの。

こちらは人間の手による復元。
よく見ても差がわからない。

以下はすべて人間の手による復元。

次は表書院。
正式な謁見(えっけん)の間。

いくつかの建物を廊下でつなぐ様式。
すべて精巧に復元されている。

廊下の柱に付けられた錠。
扉を閉めて、この丸い部分に落とし金具を差し込む。
細かい部分まで忠実に再現。

次は対面所。
藩主が身内や家臣との私的な対面や宴席に用いた建物。

ここからは上洛殿(じょうらくでん)
上洛殿は家光の上洛に合わせて増築された建物。

まずは廊下側。

建物自体の豪華さも凄い。

ここからは上洛殿各部屋の内部。

欄間は透かし彫りで極彩色。天井も凄い。

ここは上段之間。
上洛殿の中で最も豪華。

あきれるほどの豪華さ。

廊下。長押(なげし)の金具が凄い。

最後に梅之間。
尾張上級家臣の控えの間。

家臣用でもこの豪華さ。

外に小天守の石垣が見える。
白い大きな角石が目を引く。

(おそらく)孔雀之間では菊花展を開催。

最優秀賞作品が並ぶ。

これは初めて見る種類。こんな菊があるとは驚き。

かなりゆっくりと観て回り、2時間30分ほど。
襖絵はもちろん建物も細部まで精巧に復元されていた。
想像以上。
まだ観ていない人は、ぜひご覧ください。これを観るためだけに名古屋に行く価値があります。

■本日のデータ
名古屋城観覧料:大人500円。本丸御殿の観覧を含む。

■本日の宿
昨日と同じ。今池駅の近く。4泊目。

2021/11/03 彦根城を観る(D353)

今日は彦根城を観に行く。
彦根城は、現存12天守の一つだ。さらに、国宝の5天守の一つでもある。
これは行かねばなるまい。

0700 起床。

朝食を食べながらブログを書く。

1100 やっとブログ終了。出かける準備。

1200 宿を出る。

1215 彦根城の駐輪場に着く。

お城の前には観光用人力車。

こちらには露店。たこ焼きとたいやき。いいね。

彦根城の本丸に向かう。

表門を入り少し歩くと「登り石垣」の解説板。

見上げると、登り石垣。
確かに山の斜面を登るように作られている。
左側に「堅堀(たてぼり)」と呼ばれる窪みがあるのも解説どおり。

料金所にあるくつ袋。
天守や櫓に入るときに靴をこの袋に入れる。
危なく取り忘れるところだった。危ない、危ない。

石段を登り続けると、天秤櫓(てんびんやぐら)が見えてきた。

鐘の丸(左)と天秤櫓(右)を廊下橋がつなぐ。

天秤櫓を正面から。
迫力あるねぇ。

廊下橋。木製。
戦のときには壊して渡れないようにする。

天秤櫓を正面から。

櫓の門をくぐる。

茶色の石と黒い扉。とてもいいバランス。

回り込むと、天秤櫓への入口がある。

継ぎ足した梁と継ぎ足した柱。機能美ある。いいね。

光の饗宴。

梁の構造が複雑だ。美しい。

櫓を出て本丸に向かう。

時報鐘(じほうしょう)
時を知らせる鐘。最初は本丸の中にあったが、音が城下全体に届かないため、ここに移した。眼下に城下町が見えるので、確かにここなら届くかも。

時報鐘の向かいは、太鼓門(たいこもん)&続櫓(つづきやぐら)

太鼓門。

太鼓門を通って、裏側に回る。
おおっ、櫓の裏側の造りが珍しい。外に廊下が付いている。
これまで見たことがない。

左に回り込んで、太鼓門の入口に向かう。
名前は門だが上は櫓だ。櫓門という形式。

櫓の裏側に設けられた廊下。
手摺り(欄干・高欄)が付いている。これも珍しい。
廊下の突き当りにも扉がある。L字型に曲がった方に出入りできる造りだ。

梁の構造は複雑ではないが、曲がった木材をうまく組み合わせている。

天守の前ではファミリーが記念撮影。
順番待ちの人たちが並んでいる。大人気。

ファミリーの記念撮影が途切れたタイミングで私も撮影。
うん、お城だけでなく鎧兜が入ると、グッと雰囲気がでますね。

天守をいろいろな角度から見上げる。
大きくはないが、美しい造りだ。

三層目の唐破風(からはふ)
破風の曲線と金色の飾りが優雅な雰囲気を醸している。

一層目。黒と白のコントラストが美しい。

石垣に登らないで ください

登る人がいるんだね。
登りたくなる気持ちはわかる。ボルダリングをやってたら特にそうだろう。

順番待ちをしてお城の中へ。
左側通行。
黒い鉄の門扉が独特だ。

一層目。
木材の曲がりをそのまま活かした構造がいい。
梁が白壁に埋め込まれる位置がバラバラなのが面白い。

この曲線を見よ。
こんな曲線の木材をよく探したものだ。

こうして見ると、それぞれ梁の曲がり方が違うのがよくわかる。
右手は二層目に登る階段。渋滞中。

階段から続く順番待ちの行列がジグザグに曲がって一層目全体を埋めている。
そうか。今日は文化の日、祝日だ。
と、今さらながら気づく。

武者走り(外側)と中心部の間に敷居・戸がある。
今まで見た城には無かった造りだ。

やっと二層目に登る階段に着く。
ここは右側通行。

二層目に登ると、そのまま三層目に行け、という指示。

いきなり三層目に登る。
階段が狭くなってきた。

三層目。

梁の曲線が唐破風のよう。意図してこんな曲がり方の木材を使っている。やるね。

三層目は中央で仕切れる造り。これも他では見かけたことがない。

梁の曲線が美しい。

さまざまな曲がり方の木材を活かした造り。素晴らしい。

太い梁が白壁に入っていて、、、

反対側に突き抜けている、、、ように見える。
一本の木材だと思うのだが、、、未確認。

城下と琵琶湖を望む。

三層目も列になって順路どおりに見て歩く。

それでは、梁の曲線の美しさをご堪能ください。

ん? 梁の上に板張りの個所がある。あれは何だろう?
神様をお祭りする棚かも。未確認。

三層目から二層目に下りる。

この複雑に曲がった梁を見よ。
きっと位置合わせは難しかっただろう。匠の技だ。

二層目からの風景。
ぼやけて写る黒いのは金網。すべての窓に張ってある。

二層目の梁もなかなかのもの。
ご覧ください。

根元の太さを活かしたり、

それぞれの曲がり方を活かしたり、

きれいに揃えたり、、、
自由自在に組み上げている。ただただ感心するばかり。

出口に向かう。

黒い鉄の門扉を抜けると出口だ。

ここの梁も唐破風のよう。細かいところまで凝っている。

外へ出る。
これから天守に入る人たちが、まだまだ続く。
彦根城、大人気。

午後の光がお城を照らす。
白と黒のコントラストが美しい。

西の丸。
向こうに三重櫓(さんじゅうやぐら)がある。

三重櫓。両サイドに伸びるのは続櫓(つづきやぐら)。

確かに三重だ。

中に入れる。

この櫓の梁もお見事。

場所によって微妙に曲がり方が違うのが面白い。

二層目に登る階段。向きが逆の階段が対になっている。実践的な造り。

二層目に登る。
こちらは見学者が少ない。ほぼ独占状態。

二層目。
午後の光が差し込んで美しい。

三層目に登る階段から下の階段を見下ろす。
向きが逆の階段がよく見える。

三層目。
午後の光が美しい模様を作る。

こちらでも光と影の饗宴。
櫓には天守では見られない風景があった。

遠く天守が見える。
望遠にして大きく撮影。

三重櫓を外から見上げる。
攻めるのはたいへんそう。戦いたくない相手だ。

ゆっくり回ったので残り時間がない。
閉まる前に玄宮楽々園(げんきゅうらくらくえん)に行かねば。

急いで城のエリアを下り、隣のエリア、楽々園に向かう。

楽々園の御書院。
夕陽がかすかに樹木を照らす。

玄宮園。
回遊式庭園。彦根城が見下ろしている。

園内どこにいても彦根城が見える。

彦根城をシルエットで撮ってみた。
もう少しあとなら夕焼け空をバックにできたのだが。

園内をグルっと回る。
少し時刻が遅すぎた。光が当たらないので発色が悪い。

一応、記録で撮っておく。

係りの人が雨戸を閉めだした。そろそろ閉園です。
さあ、帰ろう。

遊覧船とすれ違う。
彦根城は、お堀が二重に取り巻いており、外堀と内掘がつながっている。
二重のお堀をすべてを回るのなら面白そうだ。

駐輪場の前(お城エリアの正面)では、何とか市を開催中。

入ってみた。

琵琶ます。
とても美味しそう。
なのだが、800円以上という価格がネック。しばらく考えたが、買わなかった。

■本日のデータ
彦根城 駐輪料金:バイク300円。自転車は無料。
彦根城 拝観料:800円。玄宮楽々園の入園料を含む。

■本日のお酒

山廃仕込 純米 熟成酒 美冨久(みふく)   美冨久 酒造
三年以上熟成させたお酒。黄金色なのが特徴。泡盛の古酒に似た味わい。

■本日の宿
昨日と同じ。2泊目。