2021/09/08 脇町劇場オデオン座の館内を観て、鳴門へ(D321)

今日は朝から雨。覚悟はしていた。
四国一周はそろそろ終了。いったん帰宅するため、今日は鳴門に移動する。
ルートその1:山道を走り、奥祖谷二重かずら橋→剣山→鳴門。
ルートその2:川沿いに無難な道を走り、美馬市→鳴門。

検討の結果、無難なルートにした。
雨の山道は危険がいっぱい。雨の中、無理して行っても楽しめないだろうし、、、

0840 レインウェアを着て、宿を出発。いつもより早い時刻。早く鳴門に着いて、ゆっくりしようという考え。

0950 そろそろ「うだつの町並み」というところで、素敵な建物が目に飛び込む。

美馬市脇町の岩倉小学校。
うだつの町並みがある地区だ。町並みに調和したデザイン。いいね。
うだつっぽい装飾を付けていないシンプルさが気に入った。

時間はたっぷりあるので、オデオン座館内を観ていくことに。

脇町劇場 オデオン座。
1934(昭和9)年築。
1999(平成11)年、創建時の姿に修復。
きっかけは、山田洋次監督『虹をつかむ男』のロケ舞台になったこと。

内部を一般開放している。200円。

入ったところ。

チケット売場を後ろから。
上にはサインがたくさん。

オデオン座が生き延びるきっかけとなった映画がこれ。
ポスターがドンと飾ってある。

昭和感満載の造り。いいね。

袖の観客席。椅子ではないところが昭和初期。

回り舞台になっている。

二階の観客席。

二階の向う正面。奥深くまで席がある。

一番奥の一番隅から立って観ると、こんな感じ。
ズームを50mmに設定して撮影。肉眼と同じ距離感の写真です。
ちょっと遠いけど、安いなら我慢できるかな。オペラグラスがあるといいね。

おっ、奈落にも入れるぞ。

階段を降りたところ。

真っ直ぐに進むと行き止まり。
あれっ、回り舞台の下には入れないのかな?

いったん外に出て、チケット売場の男性に尋ねる。
入れない。
階段の上を開ければ入れる構造だが、一般には開放していない。
残念!

200円なら一見の価値あり。
チケット売場の男性、市の職員ではないかと思う。
入場料だけでは、あの人の人件費は賄えないだろう。
美馬市の税金でオデオン座を支え、こうして観光客が観ることができる。
ありがたい話だ。

1500 鳴門に向かう途中で食料とお酒を買い、宿にチェックイン。

疲れた。
濡れた道を走るのは神経を使う。
昨日のブログが書き終わったら、一杯やって、早く寝よう。
どんなに疲れていても飲むことは省かない。大人の流儀は大切だ。

■本日のデータ
美馬市 脇町劇場オデオン座:入場料200円。おススメ。
相棒バイクの燃費(5日間):537km ÷ 8.86L = 60.6km/L

■本日の宿
鳴門。海の近くの高台にある。
風の音がピューピューうるさいので部屋を変えてもらった。

2021/09/07 大歩危小歩危で遊覧船、祖谷かずら橋を渡る(D320)

大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)は、露出した岩が両岸に続く渓谷だ。
遊歩道があれば歩きたいが、調べてもよくわからない。
なので、遊覧船に乗ってみることにした。

チケット売場で話を聞くと、30分間隔で運行しているとのこと。
次は25分後だ。
チケット1200円を買い、準備をする。

船着場。船は20人+6人乗り。

1100 遊覧船出発。

右手の階段状の部分が船着場。
船着場を向いていた船が左周りに方向転換を始めた。

巨大な岩が次々と現れる。

乗客は9名。カップル2組、ファミリー1組、独りぼっち1組(笑)

頭上高く道路が見える。

歩道部分を見上げる。
歩道は外に出っ張っていて金属パーツで支えられているだけだ。

何やら鉄製の構造物。舟を吊り上げる装置か?

左右に岩が続く。

道路を太いコンクリート製の柱が支えている。
道路上を走っていると気づかないが、下にはこんな支えがあるのだ。
昔から交通の難所と言われているそうだが、これを見ると納得できる。

相棒バイクを停めたところに貼ってあった四国のポスター。
4枚のうち3枚が他の有名エリアとの比較。
イタリア、京都、ウユニ塩湖。
なぜ、他エリアを引き合いに出す? 自分のところは他に似てるだけ、って言っているようなもの。誰もそんなところに行こうとは思わないのでは?
このポスターの企画者、発想が間違っている、と思う。

明日は雨だ。
今日のうちに回れるだけ回ろう。

次は祖谷かずら橋。

祖谷かずら橋が見える。

かずら橋入口。

右手には料金所。550円。一方通行なので片道料金(笑)

渡り始める。

板or棒と隙間が美しく並ぶ。

下が見えるのは楽しい。ちょっとだけ飛んでる気分。

右手にはカメラ、左手には蔦(つた)。
さすがに手放しでは歩けない。
アドベンチャーゲームのように楽しみながら歩く。

渡り終わって振り向くと、若者たちがお楽しみ中。

コンクリート製の橋を渡って戻る。通行無料。

近くの龍宮崖(りゅうぐうがけ)公園に向かう。

途中にこんなものが、、、

苔を落として文字にしたんだね。面白い。
道端でこんなことしてると危ないよ。
そっちこそ、気をつけてね!

龍宮崖公園の吊橋。無料。

橋からの風景。

透き通った水が流れる。

まだ時間がある。
もう少し足を伸ばし、落合集落まで行ってみよう。
落合集落は、平家の落ち武者伝説があるところ。伝建地区だ。

落合集落展望所。
落合集落とは渓谷を挟んで反対側にある。

人間の姿をしたカカシ。死体のよう。不気味だ。
なぜ、これをここに置く?
いやがらせとしか思えない。
死んだ(眠った)ようでなく、身体を起こして、談笑している風ならいいのに。
もっと不気味か? 見てみないとわからない。

向こうの斜面に落合集落。
ほとんど一般的な住宅に見える。

藁葺の家がいくつか見える。これは中でも一番立派な家。

まだ、時間はある。
よし、落合集落まで行って確認しよう。

山の斜面を下って渓谷まで降り、反対側の斜面を昇って落合集落に着く。

藁葺の家。長岡家住宅。無料公開中。

囲炉裏のある部屋。

天井を見上げる。
骨組みが美しい。

この家は宿泊施設。1棟まるごと借りる方式。人数が多いほうがお得。

これも宿泊施設。
藁葺の家は、すべて宿泊施設だ。
そりゃそうだよね。一般住宅で藁葺は無理だ(笑)

う~ん、落合集落は期待外れ。
昔の民家がほとんどない。長岡家住宅と宿泊施設ぐらい。
どちらも復元&リノベーションしているので、見た目はきれい。
これで伝建地区なの? と少し疑問になった。
伝建地区は、それぞれの自治体が指定するので、自治体の事情があるのだろう。

宿に戻る途中、大歩危駅に立ち寄る。
屋根の一部が瓦。上には木製の駅名。雰囲気を出そうとしているのは伝わります。

泊っている宿が見えてきた。
山の中腹にポツンと一軒家、の雰囲気。

宿からの風景。
落合集落のような集落があちらこちらに。

■本日のデータ
大歩危小歩危遊覧船:往復1200円。
祖谷かずら橋:片道550円。
龍宮崖公園:無料。
落合集落:無料。

■本日の宿
昨日と同じ。2泊目。

2021/09/06 うだつの町並みを観て、大ボケ(大歩危)へ(D319)

※2021/09/09 「オリオン座」を「オデオン座」に訂正しました。

今日は、徳島市から三好市の大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)に向かう。
約120km。
途中、ワークマンで手袋を買って、うだつの町並みを観て、と盛りだくさん。

1120 阿波市の善入寺島(ぜんにゅうじとう)に立ち寄る。

島という名だが、実際は吉良川(きらがわ)の中洲。

8月にはヒマワリが一面に咲くので有名。

橋を渡ろうとすると、手前に標識が。
「潜水橋(せんすいきょう)」とある。「沈下橋(ちんかばし)」ではない。
場所が変わると呼び名も変わる。面白い。

すれ違い用の退避スペースに相棒バイクを停め、撮影。
欄干はないが、取付用の仕組みは備えている。

ポールを差し込む台座が一定間隔で並ぶ。
沈下橋とは少し造りが違う。面白い。

島の中は田んぼが多い。稲が実っている。

何かを植える人たち。

苗を植える機械のエンジン音が響く中、声を掛けてみる。

こんにちは~。何を植えているんですかぁ~。

キャベツよ、キャベツ~。

そうなんですかぁ~。ありがとうございますぅ~。

別の潜水橋から島の外へ出る。

やはりポールを入れる穴が備わっていた。
遠く見えるのは阿波麻植大橋という普通の橋。この橋は島の上を通過してしまう。

1225 棚田を発見。阿波市阿波町小倉というところ。

屋根と同じ高さの田んぼ。

あたりには棚田が一面に。
石垣ではなくコンクリートだが。

少しずつ高さが異なる田んぼが一面に広がる。いい風景だ。

1300 通りがかりに、阿波の土柱(あわのどちゅう)に立ち寄る。

阿波の土柱。
う~む。土柱だ。

1330 「うだつの町並み」で有名な脇町に着く。

脇町劇場 オデオン座。現役。いいね。

道の駅 藍ランドうだつに相棒バイクを停め、徒歩で散策開始。

駐車場からうだつの町並みに向かう。
川だったところを越えた向こうがうだつの町並みだ。
舟が置かれている。演出してますねぇ。

ここを渡ると、向こうは美馬市 観光交流センター。

観光交流センター前の案内マップ。とても詳細でいいね。

いただいたのは大雑把なマップ。詳細なのがほしかった。

最初に目にした、うだつのある家。

これが「うだつ」

「うだつ」の解説。

農業倉庫。

中に展示してある「うだつの実物模型」

内部構造がわかるようになっている。いいね。

隣は図書館。
二階建ての「うだつ」が目立つ。

コテで描いた文字が浮き出る。

奥側から。
独特のお洒落なデザイン。

屋根のギザギザも面白い。

奥の突き当りには神社が。

脇町のうだつは、よく整備されていて美しい。
とても絵になる風景だ。

うだつが並ぶ姿は壮観だ。

どこで撮っても整然として美しい。

では、いろいろな家屋をどうぞ。

ここは当然「重伝建地区(重要伝統的建造物群保存地区)」だ。
それにしても、傷んだ家屋がない。

たった一つ、少し傷んでいたのがこれ。
これも近いうちに補修されそう。

国から賞をもらったときの記念碑。
これだけ整備しているなら賞は当然。
南町々並保存会のみんさん、ありがとうございます。

1830 大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)の宿に着く。
うだつの町並みをゆっくり観すぎた。

■本日のデータ
ワークマンの手袋:掌は牛皮、甲がナイロン。スマホの操作が可能。900円。安い。
脇町 うだつの町並み:閲覧無料。安すぎる。料金を取ってもいい。取るべきだ。

■本日の宿
大歩危小歩危の山の中腹にある民宿。眺めがいい。
詳しくは明日のブログで。