高松と言えば栗林(りつりん)公園。松平家の下屋敷だったところで、回遊式大名庭園として有名だ。
昔は、日本式庭園なんて退屈だ、と思っていた。
しかし、那覇市の識名園(世界遺産)に行ってから認識が変わった。回遊式は歩くたびに景色が変わるので実に面白い。
まずは、高いところから港や街を観てみよう。
おっと、その前に、荷物を整理して不要な物を家に送らねば。ちょっと余計な物を持ち過ぎた。
0900 荷物整理、発送。
1100 出発。
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高松シンボルタワー30階からの風景。
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香川県庁21階展望台からの風景。
中央にそそり立つのが高松シンボルタワー。
その左手に見えるのが女木島(めぎじま)
タワーの真後ろにうっすらと見えるのが男木島(おぎじま)
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香川県庁で食事するのもいいかも、と思い、本庁食堂へ。
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讃岐牛しゃぶ、オリーブ豚カレー、どっちにしようか迷ったが、、、
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牛が豚に勝ちました。讃岐牛しゃぶ!
グルテンフリーを目指しているのでご飯は注文せず。
讃岐牛の違いは不明だが、普通に美味しい。
1330 栗林(りつりん)公園に到着。北門から入る。
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料金所でいただいたマップ。右上が北門。
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芙蓉(ふよう)沼。蓮の花が咲いている。
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蕾が多いが、開いている花もいくつか。陽に透ける花びらが美しい。
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群鴨池(ぐんおうち)。瞰鴨閣(かんおうかく)からの眺め。
冬になると鴨が多数飛来するとのこと。昔も今も。
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同じく群鴨池。池の向こうに小さく茶色の屋根と柱が見えるのが瞰鴨閣。
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大覗(おおのぞき)という建物。
鴨猟をするために、鴨を観察したり餌付けしたりする小屋らしい。
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大覗の裏側。小屋の中から餌を竹筒に入れると池に落ちる仕掛け。
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鴨場。この向こう側に鴨をおびき寄せて捕まえる場所だったらしい。
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鴨場の木造部分。上方の四角部分中央に小さな覗穴がある。
右下は竹筒の頭。ここから餌を入れる。
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鴨を捕まえる網。鴨が飛び上がろうとする瞬間にこの網で上から捕獲するらしい。
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現存する日本の鴨場。5つある。
なんと埼玉県の越谷が含まれている。「宮内庁埼玉鴨場」とある。
越谷にあるのはレークタウンだけじゃなかった。埼玉県の歌に加えたい。
東門に到着。
鴨猟について質問しようと料金所に行く。
と、ボランティアの無料ガイドさんがいて、園内を案内してあげるとおっしゃる。
やったぁ~。ぜひぜひ。
じゃあ、10分後、2時からね。
はい、よろしくお願いいたします。
1400 ガイドさんの案内で見学開始。
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この人がガイドさん。
立っているのは石梁(せきりょう)。「 梁 」は橋のこと。
こちらから向こうまで長~い一枚石でできている。
こんな長い石、良く見つけたもんだね、とガイドさん。
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睡蓮(すいれん)の花が咲いている。
右下の花、一つの花が赤と白に半分ずつ分かれている。
ガイドさんが見つけて、珍しい珍しい、と驚いていた。確かに。
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商工奨励館。元は香川県博物館だった。
平等院鳳凰堂と同じデザインなんだよ、とガイドさん。
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二階にある、ジョージ・ナカシマのデザインしたテーブルとイス。
一枚板のテーブル、いいですね。
テーブルは「板を見つけた」と言ったほうがいいかも。まあ、それも含めて「デザイン」か。
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くねった松の枝がすごい。「箱松」と言うらしい。
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少し離れて見ると、箱の形になっているのがわかる。
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オニバス(鬼蓮)。葉のトゲトゲが凄い。
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オニバスの花。
綺麗な色だが、花にもトゲトゲがいっぱい。形も少し怖い。
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朱色のかわいい橋があると思ったら、、、
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その向こうにアオサギが、、、まるで作り物のように動かない。
生きてるからね、本物だからね、とガイドさん。
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ガイドさんの強い奨励で掬月亭(きくげつてい)に入る。
煎茶とお菓子付で500円。冷たい煎茶を注文。
ここは絶対のおススメ、「掬月の間」からの眺めが最高! 500円は安いもんだよ、とガイドさん。
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その「掬月の間」を外から見たところ。部屋の三方が柱だけ。
まるで厳島神社の海に突き出した能舞台のようだ。
もしかすると、意識して作ったのかもしれない。
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菊水の間からの眺め。
素晴らしい!の一言に尽きる。確かに400円は安いもんだ。
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手すりに注目。
ほら、ここが斜めに下げてあるだろ、船のように感じさせるためなんだよ、凝ってるよね、とガイドさん。
他の部屋も案内していただく。
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正面、見て。透けてる和紙が貼ってあるの。こんなの他にはないよね。凝ってるだろ。とガイドさん。
確かに。独特の美しさがある。
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茶室の入り口。
見て、この形。凝ってるだろ。とガイドさん。
確かに。
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ほら、ここから外を見てごらん。いい景色だろ。と言って、窓の障子を開けるガイドさん。
確かに。窓も含めて絵のような風景だ。
掬月の間は三方が開いてるだろ。三方の雨戸をね、全部一カ所に集めてるの。その仕組みがこれ。と言って外廊下の角に案内するガイドさん。
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ほら、ここ。柱の外に棒が立ってるだろ。こんなの珍しいだろ。雨戸をね、こうするの。と言って、雨戸を一枚、スルスルと押してきて、実演して見せてくれた。
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こうするでしょ。で、、、
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こうやって、くるっと回転させるわけ。で、90度回転したら、向こうへ押していくというわけ。
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で、三方の雨戸がすべて集まる場所が、ここ。敷居に垂直にしてコンパクトにしてるのも面白いよね。いろんなところが凝ってるだろ、とガイドさん。
確かに。ガイドさんの解説がなければ気付かなかったなあ。
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吹上(ふきあげ)近くの風景。吹上は園内の水源地。水が湧いている。
川藻の緑が美しい。
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吹上近くから偃月橋(えんげつきょう)を望む。
(写真下側の黒い石を指して)ほら、この大きな石はね、昔はお殿様しか乗れなかったんだよ。お殿様気分で眺めてね。とガイドさん。
確かに、ちょっとお殿様気分。
園内マップにはフリガナがないので「偃月橋」は読めなかった。
あとで調べたら、「偃」には「いこう」「やすむ」の意味がある。月を眺めてゆったりする橋、という感じかな。
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こちらは飛来峰(ひらいほう)からの眺め。
タイミングよく和船が通過。絵になるね。
620円なので乗るのも一興。また違う景色が見えるだろうね。
1700 東門に戻る。
ガイドさん、3時間もの長い時間、案内ありがとうございました。
うん、普通は1時間ぐらいなんだけどね。今日はお客さんも少ないし、特別。
どう、ここはいいでしょ。春も秋も冬もそれぞれいいから、また来てね。
はい、わかりました。次は秋ですね。紅葉の時期がいいですね。
1715 北門到着。
ああ、楽しかった。ガイドさん、ホントにありがとうございました。
さて、今日もスーパーで半額のお弁当を買って宿に向かおう。
■今日のデータ
林立公園入場料:410円
掬月亭入亭料:煎茶とお菓子付で500円
ガイドさん:(3時間でも)無料 ※普通は1時間ぐらい。
園内1周の時間:一般的には2時間ぐらい。写真撮影したり細かく見るなら3~4時間はほしい。