2021/08/02 高松 栗林公園(回遊式大名庭園)を堪能(D284)

高松と言えば栗林(りつりん)公園。松平家の下屋敷だったところで、回遊式大名庭園として有名だ。
昔は、日本式庭園なんて退屈だ、と思っていた。
しかし、那覇市の識名園(世界遺産)に行ってから認識が変わった。回遊式は歩くたびに景色が変わるので実に面白い。

まずは、高いところから港や街を観てみよう。
おっと、その前に、荷物を整理して不要な物を家に送らねば。ちょっと余計な物を持ち過ぎた。

0900 荷物整理、発送。

1100 出発。

高松シンボルタワー30階からの風景。

香川県庁21階展望台からの風景。
中央にそそり立つのが高松シンボルタワー。
その左手に見えるのが女木島(めぎじま)
タワーの真後ろにうっすらと見えるのが男木島(おぎじま)

香川県庁で食事するのもいいかも、と思い、本庁食堂へ。

讃岐牛しゃぶ、オリーブ豚カレー、どっちにしようか迷ったが、、、

牛が豚に勝ちました。讃岐牛しゃぶ!
グルテンフリーを目指しているのでご飯は注文せず。
讃岐牛の違いは不明だが、普通に美味しい。

1330 栗林(りつりん)公園に到着。北門から入る。

料金所でいただいたマップ。右上が北門。

芙蓉(ふよう)沼。蓮の花が咲いている。

蕾が多いが、開いている花もいくつか。陽に透ける花びらが美しい。

群鴨池(ぐんおうち)。瞰鴨閣(かんおうかく)からの眺め。
冬になると鴨が多数飛来するとのこと。昔も今も。

同じく群鴨池。池の向こうに小さく茶色の屋根と柱が見えるのが瞰鴨閣。

大覗(おおのぞき)という建物。
鴨猟をするために、鴨を観察したり餌付けしたりする小屋らしい。

大覗の裏側。小屋の中から餌を竹筒に入れると池に落ちる仕掛け。

鴨場。この向こう側に鴨をおびき寄せて捕まえる場所だったらしい。

鴨場の木造部分。上方の四角部分中央に小さな覗穴がある。
右下は竹筒の頭。ここから餌を入れる。

鴨を捕まえる網。鴨が飛び上がろうとする瞬間にこの網で上から捕獲するらしい。

現存する日本の鴨場。5つある。
なんと埼玉県の越谷が含まれている。「宮内庁埼玉鴨場」とある。
越谷にあるのはレークタウンだけじゃなかった。埼玉県の歌に加えたい。

東門に到着。
鴨猟について質問しようと料金所に行く。
と、ボランティアの無料ガイドさんがいて、園内を案内してあげるとおっしゃる。
やったぁ~。ぜひぜひ。
じゃあ、10分後、2時からね。
はい、よろしくお願いいたします。

1400 ガイドさんの案内で見学開始。

この人がガイドさん。
立っているのは石梁(せきりょう)。「 梁 」は橋のこと。
こちらから向こうまで長~い一枚石でできている。
こんな長い石、良く見つけたもんだね、とガイドさん。

睡蓮(すいれん)の花が咲いている。
右下の花、一つの花が赤と白に半分ずつ分かれている。
ガイドさんが見つけて、珍しい珍しい、と驚いていた。確かに。

商工奨励館。元は香川県博物館だった。
平等院鳳凰堂と同じデザインなんだよ、とガイドさん。

二階にある、ジョージ・ナカシマのデザインしたテーブルとイス。
一枚板のテーブル、いいですね。
テーブルは「板を見つけた」と言ったほうがいいかも。まあ、それも含めて「デザイン」か。

くねった松の枝がすごい。「箱松」と言うらしい。

少し離れて見ると、箱の形になっているのがわかる。

オニバス(鬼蓮)。葉のトゲトゲが凄い。

オニバスの花。
綺麗な色だが、花にもトゲトゲがいっぱい。形も少し怖い。

朱色のかわいい橋があると思ったら、、、

その向こうにアオサギが、、、まるで作り物のように動かない。
生きてるからね、本物だからね、とガイドさん。

ガイドさんの強い奨励で掬月亭(きくげつてい)に入る。
煎茶とお菓子付で500円。冷たい煎茶を注文。

ここは絶対のおススメ、「掬月の間」からの眺めが最高! 500円は安いもんだよ、とガイドさん。

その「掬月の間」を外から見たところ。部屋の三方が柱だけ。
まるで厳島神社の海に突き出した能舞台のようだ。
もしかすると、意識して作ったのかもしれない。

菊水の間からの眺め。
素晴らしい!の一言に尽きる。確かに400円は安いもんだ。

手すりに注目。
ほら、ここが斜めに下げてあるだろ、船のように感じさせるためなんだよ、凝ってるよね、とガイドさん。

他の部屋も案内していただく。

正面、見て。透けてる和紙が貼ってあるの。こんなの他にはないよね。凝ってるだろ。とガイドさん。
確かに。独特の美しさがある。

茶室の入り口。
見て、この形。凝ってるだろ。とガイドさん。
確かに。

ほら、ここから外を見てごらん。いい景色だろ。と言って、窓の障子を開けるガイドさん。
確かに。窓も含めて絵のような風景だ。

掬月の間は三方が開いてるだろ。三方の雨戸をね、全部一カ所に集めてるの。その仕組みがこれ。と言って外廊下の角に案内するガイドさん。

ほら、ここ。柱の外に棒が立ってるだろ。こんなの珍しいだろ。雨戸をね、こうするの。と言って、雨戸を一枚、スルスルと押してきて、実演して見せてくれた。

こうするでしょ。で、、、

こうやって、くるっと回転させるわけ。で、90度回転したら、向こうへ押していくというわけ。

で、三方の雨戸がすべて集まる場所が、ここ。敷居に垂直にしてコンパクトにしてるのも面白いよね。いろんなところが凝ってるだろ、とガイドさん。
確かに。ガイドさんの解説がなければ気付かなかったなあ。

吹上(ふきあげ)近くの風景。吹上は園内の水源地。水が湧いている。
川藻の緑が美しい。

吹上近くから偃月橋(えんげつきょう)を望む。
(写真下側の黒い石を指して)ほら、この大きな石はね、昔はお殿様しか乗れなかったんだよ。お殿様気分で眺めてね。とガイドさん。
確かに、ちょっとお殿様気分。

園内マップにはフリガナがないので「偃月橋」は読めなかった。
あとで調べたら、「偃」には「いこう」「やすむ」の意味がある。月を眺めてゆったりする橋、という感じかな。

こちらは飛来峰(ひらいほう)からの眺め。
タイミングよく和船が通過。絵になるね。
620円なので乗るのも一興。また違う景色が見えるだろうね。

1700 東門に戻る。

ガイドさん、3時間もの長い時間、案内ありがとうございました。

うん、普通は1時間ぐらいなんだけどね。今日はお客さんも少ないし、特別。
どう、ここはいいでしょ。春も秋も冬もそれぞれいいから、また来てね。

はい、わかりました。次は秋ですね。紅葉の時期がいいですね。

1715 北門到着。

ああ、楽しかった。ガイドさん、ホントにありがとうございました。
さて、今日もスーパーで半額のお弁当を買って宿に向かおう。

■今日のデータ
林立公園入場料:410円
掬月亭入亭料:煎茶とお菓子付で500円
ガイドさん:(3時間でも)無料 ※普通は1時間ぐらい。
園内1周の時間:一般的には2時間ぐらい。写真撮影したり細かく見るなら3~4時間はほしい。