2021/08/25 宇和島城の天守に登る(D307)

宇和島城は、現存12天守(※)の一つだ。
当時の構造と材料を生で見られるので、天守マニアにはたまらない。
その天守を見る時間を計画に入れ忘れ、昨夜あわてて宇和島滞在を1日増やして再スケジュール。
※江戸時代かそれより前に建築されて、現在も残る天守。全国で12しかない。

0700 起床。昨夜の計画を煮詰める。民宿はネット予約ができないところが多いので、電話番号をメモ。予約&キャンセルを行う。
朝食は昨日買ったパンとコーヒー。

0900 朝食&宿のキャンセルと確保が終わる。

1000 出かける準備。宇和島城VRアプリをダウンロード。

1100 相棒バイクで宿を出発。10分弱で宇和島城に着く。

三之丸跡でVRアプリを使ってみる。

スマホを向けた方向に昔存在した建物が表示される。

スマホの角度を変えると建物の映像も変わる。

5分ほど登り、長門丸(ながとまる)石垣に着く。

角石(すみいし)が鋭角に削られている。ノミ打ちによるスダレ加工という。
と解説板に書いてあった。

坂を上っていると美しい尻尾のトカゲが、、、
おお、素敵な青ですね! と言ったら、少し止まって写真を撮らせてくれた。

石段を登る。今日は暑い。
晴れるのは嬉しいが、暑いのは嫌だ。わがままな私。

本丸石垣の解説板。
青い線の左側(外側)が伊達が改修した新しい部分、右側(内側)が高虎時代の古い部分、と書いてある。

で、確認してみた。

赤い線あたりはわかるが、上は無理。草が繁ってわからない。

石垣を登ったところの解説板。
五角形の郭の2辺が海に面していたとのこと。
だから宇和島水軍がいたわけか。

江戸時代、あのビルが立ち並ぶところは海。
ずいぶん埋め立てたものだ。

VRを観る。なるほど。

ARに切り替える。スマホのカメラで実際の風景を映し込み、合成して表示している。
サイズ感がチグハグなのが面白い。敵があんな大きな旗を持って攻めて来たら恐怖だ。

15分ほど登り、天守に着く。
整ってはいるが、こじんまりとした天守だ。

伊達政宗の長男がここの領主になって(宇和島伊達家という)、その子供(2代目)が天守を造り直した。その天守が現存していて、それがこれ。
それ以前の天守は、藤堂高虎が築城した。
せっかく高虎さんが実践的な名城を作ったのに、伊達の2代目が「もう戦は無いからカッコ良くしよう」と自分好みに作り直しちゃった、というわけ。

高虎さんの名城がこれ。

ARに切り替えて、両方を重ねてみました(笑)

伊達家には3種類の家紋があるが、それらが天守に並んでいるという。

赤丸を付けたところが伊達家の3つの家紋。
真ん中のが暗くてわかりにくい。

真ん中の家紋をアップで。雀が2羽いるのが特徴です。

天守に入る。入場料200円。

江戸時代末期の改修時に作られた精巧な模型。
改修作業用なので内部まで厳密に正確に作ってある。

カメラのレンズ部分だけ内側に入れて撮ったのがこれ。まるで本物。

こちらは本物。一階の武者走り(廊下)の天井部分。
複雑な構造で二階・三階を支えている。

一階の梁。柱の数倍太い。

二階に登る階段。角度がすごい。まるでハシゴ。

手摺りがお洒落。さすが伊達。
ちゃんと見てね、と解説板に書いてあった。

二階に登る。

二階の武者走りの天井部分。これで三階を支えている。
現存天守は、こういう構造をいろいろな角度から見られるのが魅力。

二階の梁。太い。頼もしい。

三階(最上階)へ登る階段。ハシゴの角度。

登ってから見下ろしてみた。

最上階から外を見る。窓は小さいが殿様気分。

宇和島城の天守、ちいさいので全体の構造がよくわかる。
一見の価値あり。強く推奨。愛媛に来たらぜひお立ち寄りください。

北側登城口から入ったので、南側登城口にある「上り立ち門」を見ていない。
お城の外を相棒バイクで走って行ってみた。

上(のぼ)り立ち門。

薬医門という形式らしい。
薬医門についてはこちらの「薬医門と高麗門」をどうぞ。

1400 宇和島城見学終了。

さて、九島(くしま)を一周しよう。
10分も走れば島に渡る九島大橋に着くだろう。

九島は周囲10Kmほどの小さな島だ。
こういう島には面白いものが多い。ここはどうだろう。

九島大橋を渡り、宇和島側を眺める。
望橋園という展望所からの風景。お墓の上にある休憩所です。

一周を始めようとしたら、こんな表示が。
二輪ならオーケー、のようだ。

狭い道を進む。確かに車ですれ違うのは無理ですね。

はこざきフラワーガーデン。
にしては、ちょっと寂しいかな。

猛禽類が海上でダンス。

10羽以上が低空飛行。

見る見る空に舞い上がり、小さくなっていく。

お~い、待ってよ~。置いてかないで~~!
と叫びながら猛禽ダッシュ。

いいなぁ、あんなに自由に飛べて。生まれ変わるなら絶対に猛禽類だ。
ワシ、タカ、ハヤブサ、サシバ、トンビ、どれでもOK。贅沢は言いません。

あとはずっと単調な風景が続き、一周は30分で終了。
少し早いがスーパーで夕飯を買って宿に帰ろう。

■本日のデータ
宇和島城天守:入場料200円。安い。とても安い。
三之丸から天守まで近く、天守も小ぶりなので、2時間あればゆっくり観られる。

■本日のお酒

土佐鶴酒造 純米酒 酔って候 720ml 1000円ぐらい。

■8/22 砥部のお酒(載せ忘れ)

栄光酒造 酒仙栄光 辛口純米八拾 無濾過生酒 720ml 1000円ぐらい。

■本日の宿
昨日と同じ。 宇和島駅の近く。 2連泊。