6月18日(月)16日め カメラ退院→ペンションでライブにノリノリ

朝、カメラが完治したとの連絡があり、急遽、郡山に受け取りに行くことに。

1000 福島市を出発。

1145 郡山のパナソニックサービスセンター到着。完治したカメラを受け取る。レンズユニットをまるごと交換したようだ。

完治した LUMIX TX2 これが私の専属カメラマンなのだ。

1215 明日は晴れそうなので西吾妻山登山に向けて麓を目指す。ネットで探すと、天元台高原のロープウェイで登ったペンションでは夕食のあとライブがあるらしい。面白そうなので予約。ロープウェイの終了時刻17時の30分前には着かないと。荷物をまとめるのに時間がかかるのだ。

1625 ヒヤヒヤしたがなんとか間に合う。途中で食べたトマトラーメンが最高に美味しかったが、グルメレポートは割愛。

1720 ペンション アミティエ 到着。TomとMieが出迎えてくれる。

ウェルカムコーヒーを飲みながら、かなり突っ込んだ自己紹介。というか、こちらがいろいろ尋ねたのだが。

1900 夕食後のライブが始まった。いきなり、ノリノリ。

お客は私だけだし、二人がノリノリなので私もやり放題!

Mieはとっても若くて可愛く見えるけど実は☆歳!Tomは私と3歳しか違わない。

壁にかけてあるギターのうち3本はTomの製作。どれがそうかわかるかな?

食事もTomが作るし、ペンションの修理もみんなTom。これはTomの作ったディナー。

Mieは、お洋服作ったり、お掃除したり。これはMieの作品。ネット販売もしてるとのこと。

これはMieの作ったデザート。甘いものはMieの担当。ま、そりゃそうだよね。

Mieが一番大切なのはお客さまのおもてなし。Mieが私のリクエストに応えて、お色直し。

次はここに来る前に住んでいた福岡から持ってきたMieのギターで独奏。

真顔で弾くMieと心配そうに見つめるTom。Tomは絵にならないので写真は無し(笑)

福岡は二人の故郷。ここに移って1年と半年ぐらい。

TomはまじめでMieは優しい、とってもいい夫婦。2人が選ぶ曲はお互いへのラブソングのように聞こえる。ジャンルはオールディーズ※。

このヤロー!と心の中で叫ぶ私でした。

最後に、わざとらしい記念写真でお開き。

おやすみなさい😘🌙💤

※オールディーズ (Oldies) は、1950年代~1960年代のアメリカやイギリスのポピュラー音楽。ロックンロール、ロカビリー、ドゥーワップ、ポップスなど幅広い。

【編集後記】

もちろん、ビジネスは大変だ。なんといっても訪問客の絶対数が少ない。10件ほどあるペンションで一般客相手に通年営業してるのはここぐらい。あとは辞めたり、学生やスキーヤーや常連客に特化したり。二人も売り物を買い取ってやってきたのだから。

たいへんなのは最初からわかっている。でも、二人は自分たちの大好きな音楽を楽しむためにペンションという場を支え続けることを選んだ。

二人のお伽の国よ、永遠なれ!

6月17日(日)15日め 1964年台ホンダのエンスーに出会う!

「昨日おじゃました者です」と、お店を入る。

「どうぞどうぞ」と快く迎えていただく。

ずいぶんマニアックな店ですね。最近お始めになったみたいですが、どうしてこういうお店を?

今、57歳だけど、若いときからずっと好きでね。最近、車がいろいろ集まってきたんで、お店を開いて世の中に還元しようかなと。そのS600は初期型のやつで、希少だね。

ヘッドランプの前にドーム型のカバーが付いてるだろ。展示車にはプラッチックのものを付けてあるけど本物はガラス製。こっちに仕舞ってある。もし割れたら代わりがないから。

確かにドーム型だ。昔のホンダはずいぶん凝った製品を出していたものだ。説明書きもマニアックだ。

パーツ類はこのケースの中。欲しいものを言ってくれればだいたいあるよ。

メーターやエンジンなどいろいろある。きっとレアなものなのだろうが、よくわからないのが残念だ。

どうやってレストアするんですか? 作業場を見せていただけませんか? と言って案内していただいたのがこれ ↓

レストア中のS600クーペが鎮座していた。

さっき店の前にもS600クーペを積んだトラックがありましたね。全体が真っ赤に錆びていましたが、磨くとこうなるんですか?

そう。あれは製造番号が100以下の試作品。最初に見たとき試作品だとピンと来た。

へえ〜。どうしてちょっと見ただけでわかるんですか?

うん、まあな。たとえば、水受け(家の雨樋の部分)の後ろの部分な、これはずっと下まであるだろ。試作品は上側だけで下までは無いんだ。

なるほど! ずいぶん細かい違いを見分けるんですねぇ〜。

あそこのボディは、本田宗一郎の息子がレースで使った車のボディ。レースでは専用のFRP製のボディを使うから、元のボディは外してしまう。そのボディがこれ。

そうなんですか! よく入手しましたねぇ。こっちのは左ハンドルじゃないですか。この当時、輸出用なんて少ないんじやないですか?

うん、少ないね。ヨーロッパの展示会に出したやつだと思う。

これらのエンジンもレストアして元のボディと組み合わせるんですか?

状態によるな。それ、ベンチマーク用の装置。エンジンだけで始動して確認できる。全部バラすこともあれば、ちょっといじればいいときもある。

う〜ん、なるほど。この技術はどうやって身につけたんですか。前のお仕事は何だったんですか?

ああ、これは趣味でやってる。これで飯が食えればいいが、それは難しいから。展示車のS600な、438万は高いと思うだろうけど、掛けた手間ひま考えたらビジネスとしては全然ペイしない。普段は福島市で自動車修理会社を経営してる。オレで三代目。こっちは会社が休みの土日だけやってる。だから最近はずっと休みなしだ。

どおりで! いろいろな点がそれで納得。小さい頃からお父さんの仕事を見てきて、1964年にS600が発売されたときも、周りの大人たちが興奮気味に騒いでいる中にいたのだろう。

環境が人を造ると言う。それでも、子供のころの憧れをずっと大切に持ち続け、具体的なカタチにし続ける人は少ない。こういうのっていいですね。

一台欲しくなったが、箪笥のこともあるし、これからどんなモノと出会うかわからないし、破産しそうなので残念だがやめておくことにしよう。

例によって記念撮影。ちょうど立ち寄った知人の方に撮影をお願いした。

二人と二台の2×2ショットだ。

撮影のお礼に知人とその愛車のツーショットも載せておきます。

こちらはトヨタ・スポーツ800。販売は1965年~1969年。S600の良きライバルだ。きっとこのようなお友だちがたくさんいるんでしょうね。

エンジョイ、グッドカーライフ👍