8月22日(水)69日め 白神山地を歩く(1):ブナ林と暗門の滝

朝、宿の窓から外を見ると、お岩木山に虹がかかっている。

今日も朝からいい感じ。

今日は白神山地で自然観察歩道を歩く。

弘前の宿から相棒のカブで1時間ほど走り、アクアグリーンビレッジANMONに着く。

さっそく自然観察歩道に向かう。

図の下部、「暗門渓谷ルート」と「世界遺産の径ブナ林散策道」を歩く予定。

入り口。

暗門の滝に行くので通行届を出し、落石用ヘルメットを100円で借りる。

ブナ林からの湧き水。

冷たくて美味しい。

ブナ林散策はここからスタート。

階段を上ったところの標識。散策道全体はこんな感じ。

ブナ林に包まれる。

繊細な感じのブナ林が続く。

分岐点・合流点には標識が立つ。

多少のアップダウンはあるが、ほんのわずかだ。スニーカーで十分。

標識で × と記されている場所も問題なく通れる。ここから左の × を通って暗門の滝に向かう。

水飲み場がある。行ってみよう。

特に解説はないが、入り口のブナ林からの湧き水と同じ水だろう。

手を入れる。とても冷たい。手が凍りそうだ。

飲む。入り口のよりずっと冷たくて美味しい。

こんなキノコが。シメジだろうか。お味噌汁に入れたい。

暗門の滝へ向かう分岐点。

しばらくブナ林が続く。

少し歩くと渓流に出る。

図の右端から出発して下側の散策路を通って「現在地」まで来たことになる。ここから左手へ進むのだ。

渓流を渡る橋から見下ろす。透き通った水が美しい。

渓流沿いに細い道を歩く。

頭上注意の標識。上を見ると、、、

岩から樹木が張り出している。

いろいろな所に標識がいっぱい。

川の中を歩く感じになってきた。

入山計測機。遭難する場合があるのか、しっかり管理している。

岩の脇を通り、

沢くずれを横目で見ながら歩き続けると、、、

第三の滝が見えた!

ものすごい勢いで水が流れ落ちる。爆音が響き渡る。

滝の脇を階段で登ると、、、

滝を真横から見る。水しぶきが上がる。

さらにしばらく歩くと、、、

第二の滝が見えた!

ここも水の勢いがすごい。迫力。

例によって記念撮影。水際に立つ。水しぶきが身体にかかる。

第一の滝もある。だが通行禁止。残念!

人生、諦めが肝心だ。戻ろう。

戻り道にはこんな光景が、、、

道の脇まで崩れ落ちた岩。ヘルメットは役に立たない。

左の斜面から流れ落ちる水に押し流された樹木。

石がだんごのように丸まって固まっている。コンクリートのようなものも含まれている。どのようにできたのか不思議だ。

橋桁だけが残る風景。不思議と悲壮感はない。

なかなか変化に富んだコースだった。

【今日のデータ】
ブナ林散策:約1時間。
暗門の滝:行き1時間30分、帰り1時間。

8月21日(火)68日め キャンピングカーと恐山霊場と

これから1週間ほど北海道は天気が悪そうだ。残念だが早めに南下しよう。

次のターゲットを白神山地と岩木山と決める。台風が来ているので、さあどうなるか?

恐山霊場へ行きたいので、函館→(フェリー)→大間→恐山→弘前、と行くことにする。フェリー代も青森の半額だし。

0800 大沼公園を出発。

0850 函館の津軽海峡フェリーに到着。

乗船を待っていると、こんなキャンピングカーが目に入る。

でかい。家がまるごと移動する感じ。

大きいので広い道しか走れない。だから、北海道&九州ときどき四国、なのだと言う。う~む、快適だが地域限定、、、良いのか悪いのか、、、何に価値を求めるか。

フェリーに乗船したあと、入ってくる車を見ていたら、消防車が入って来た。

なぜ消防車が?と思ってよく見たら、キャンピングカー。

後ろ姿がこれ ↑

乗っている人が出てくるのを待ち、ご挨拶。服装の特徴を覚える。船内で話しかけるつもり。私より10歳ぐらい年下のご夫妻だ。

下船時に車へ移動しようとするご夫妻を発見。下船後にお話したいとお願いする。快諾していただく。やったー。

下船は車が先でバイクは最後。私は一番最後だった。待っていてくれるか不安な気持ちで探すと。あった。あの車だ!

相棒で近づくと、ご夫妻がお出迎え。ありがとうございます。感謝!

さっそくお話を伺いながら相棒と記念撮影。

ベースの車両は、消防車と同じだと言う。なるほど。シルエットがそっくり。定期健康診断の車もこんな感じだった気がする。

後ろにクロスカブが積んである。本物と偽物が鉢合わせ。さっそく並んで記念撮影。

フェイク(相棒)&ノンフェイク(積んである方)

中を拝見させていただく。

イケメンのワンちゃんがお出迎え。

運転席の後ろがリビング。

その後ろがキッチン。シンク、ガスコンロ、電子レンジ。自宅はいらないですね。

美人の奥さんとマニアの旦那さん、ありがとうございました。これからも仲良くキャンプ生活を楽しんでくださいね。

大間港を出て恐山に向かう。

と、こんな風景が目に飛び込む。

船の残骸がたくさん放置?されている。敷地の中に入ると、、、

船の残骸と残骸と残骸。

向かいの飲食店にお聞きしたら、中古船の買い取り、修理、リサイクル販売をしている企業のものだと言う。車と同じだ。

恐山に急ぐ。

だいぶ近づいたころ、恐山冷水が現れる。

飲んでみる。

冷たくて美味しい。

恐山霊場に入る手前に、恐山霊場展望台に行く道がある。行ってみよう。

恐山霊場展望台にはこんな案内が ↓

実物はこう ↓

案内図の「恐山」は恐山霊場のこと。湖の隣にある。山の恐山は宇曽利山湖(うそりさんこ)を囲む外輪山の総称。

少し進んで、むつ湾展望台。そこからの眺めがこれ ↓

左やや上に太平洋。右に陸奥湾。両方が同時に見えるとは思わなかった。素晴らしい。

さて、恐山霊場に急ごう。ビュンビュン走る。

と、あと9kmというところに花に囲まれた不思議ハウスが。

なぜパンダ? 変なポーズしてるし。

左上には鮭を咥えた熊、右にはカブトムシ。

ムササビも飛んでるし、、、

「不思議ハウス」と記念撮影。

ようやく恐山霊場の入り口に到着。

木彫りの額を支える金具との間に布団(クッション)まである。ここ路上。これ標識。場違いな贅沢。いやな予感がしてきた。このパターンはロクなことがない。

少し進むと硫黄の匂いが。

源泉が近いのか。

少し進むと、、、

三途の川。一瞬にして興ざめ。低俗な風景。

こんなものを平気で設置する感性。せっかく来たのに残念。いやな予感がしたんだよなあ。

でもまあ、せっかくだから。ということで門の前まで行く。

禁止の札が立ち並ぶ。そんなにドローンが飛ぶ? そんなに皆がポケモンアプリをやる?

正面からの風景。ここから見るだけで十分。

なぜこんなに派手な風車が?

昔の門を移設したのだとのこと。門の向こうは硫黄で荒れた土地。

さて弘前に向かおう。

途中の道の駅でトイレ休憩。するとこんな若者と遭遇。

17歳。高3。しばらく東北をツーリングだと。おいおい、受験勉強しなくていいのか。

だいじょうぶ。進路はもう決まってる。イケメンは余裕ったっぷり。

それならOK。ということで例によって2+2の記念撮影。

やさおとこ系のイケメン。この対照的な感じがいいでしょ。

同じ道の駅にいたキャンピングカー。私と同じぐらいの年齢のご夫婦だ。

こっちも似たような年齢の男性。日本各地のステッカーがGOOD.

この車、フェラーリだったのか(笑)

室内を拝見。収納方法が秀逸。手を伸ばせば何でも取り出せる。効率的。参考になるなあ。

【今日のデータ】

豪華なキャンピングカー&廃船&陸奥湾の風景&不思議ハウス&俗物的宗教&やさおとこなイケメン&小さなキャンピングカー:変化に富んだ一日、第一位

【今日の妄想】

優しくて美しい女神が現れて「あなたの相棒と豪華なキャンピングカーの好きな方と交換してあげましょう。もちろん新品よ」とおっしゃる。

女神様、交換したあとの転売はOKですか?

それは禁止ね。

じゃあ、相棒と同じものをすぐ入手するのは?

う~ん、それもダメね。カブは一生乗れないの。

が~ん。カブじゃないバイクならいいですか? もう一台持っているんですが。

まあ、それはいいわよ。

じゃあ、125CCのモンキーとか、小さいのを新しく買うのは?

もう! この話、キャンセル! あなためんどくさい!

結論:まだ当分、相棒のカブが最高だな。

8月20日(月)67日め 第2ラウンドスタート:大沼公園のペンションでご主人と歓談

相棒のカブをお預けしてある北海道大沼公園のペンションに戻る。

足は新幹線。大宮から乗ればそのまま函館まで一直線。9時に川越を出て15時30分には大沼公園。

道中はビールを飲みながらブログ書き。

ペンションに到着。相棒のカブは車庫の中に保管されていた。2週間近く、ご自分の車を外に出して相棒を保管してくれたのだ。頭が下がる。ありがとうございます!

ペンションで夕飯のあと、ご主人と歓談。

ご主人はネイチャーガイドとしていろいろな活動をなさっている。

歓談後にお名前をググってみたらいろいろ出てきた。

そうだったのか。どうりで興味深いお話が多いと思った。

ボクは目に見えるものを解説するのではなく、目に見えないものを伝えるように心がけているんです。景色も自然も目に見えるものは見ればわかるじゃないですか。そういうものは解説する必要がないと思うんです。

目に見えないもの、そこにあっても見えていないもの、気づいていないことを解説したいんです。

たとえばどんなことですか?

大沼公園は秋の景色がいいんです。紅葉が綺麗です。でもぼくは紅葉の解説はしないんです。見ればわかるから。

窓から差し込む陽射しが部屋の奥まで届くようになった。これも秋です。大沼公園に来なくても東京のマンションにいても秋は感じることができます。
感じ方が変われば、いつ、どこにいても季節を感じて楽しむことができる。そんなことに気づいてほしいんです。

確かにそうですね。感じ方、発想のしかたで何でも楽しめますよね。私はバイクなので雨がいやなんです。走るときは太陽さえ出ていればハッピーなんです。でも雨のときは街中を散策すればいい。どこの街も雨は雨のよさがありますから。雨の街に出会えるのもラッキーですもんね。

最初10分か15分ということでお話を始めたのだが、気がつくと1時間以上が経っている。

長くなってすみません。記念撮影お願いしてもいいですか。

いいですよ。

ということで例によってツーショット。

おやすみなさい。

【本日のデータ】

東北・北海道はトンネルが多いのでネットにつながらない時間が長い。読書をするのがおススメ。

ペンションは「風 KAZA」という。なぜ「風」と書いて「KAZA」なのかを尋ねたら。「かぜ」だと言葉が完結していますよね。「かざ」だと「かざみどり」とか「かざむき」とか、他の言葉と結びつかないと完結しない。「未完結」という意味を込めて「かざ」にしています。ということだった。納得。