今日は朝から雨だ。
こういうときは、のんびりとブラブラするに限る。
ブログが溜まっているので片付けよう。
【本日のデータ】
コンビニの冷凍食品を初めて食べた。けっこう美味しい。
もちろん、家庭で作るほうがもっと美味しいけれど、私みたいな環境では、とっても助かる。
今日は朝から雨だ。
こういうときは、のんびりとブラブラするに限る。
ブログが溜まっているので片付けよう。
【本日のデータ】
コンビニの冷凍食品を初めて食べた。けっこう美味しい。
もちろん、家庭で作るほうがもっと美味しいけれど、私みたいな環境では、とっても助かる。
富山市には、日本で唯一、観光客が体験できる運河がある。
今日はそこへ行ってみよう。
と、相棒バイクで宿を出ると、、、
黒塗りのカッコいい路面電車。
こちらは白と緑の路面電車。
富山市は路面電車が走っている街だった。
運河のある、富岩(ふがん)運河環水公園に着く。
案内板。くの字形にカーブした運河を取り囲むような公園だ。
この天門橋(てんもんきょう)という橋が目立つ存在。
両サイドの建築物が面白そうだ。登ってみよう。
エレベーター内の貼り紙。
子供たちがはしゃいで飛び跳ねている様子が目に浮かぶ。
最上階からの風景。正面に見えるのが富山県美術館。
美術館の屋上に人がたくさんいる。遊具で遊んでいるようだ。
面白そうなので、あとで行ってみよう。
最上階にはこんな貼り紙が。
赤い糸でんわ。赤くないけど???
(更新して追加)
そうか、恋人の小指と小指をつなぐ「赤い糸」の電話、ということだ。
赤い糸、を信じられなくなったオジサンの悲しい感性。反省!
向こう側の建物にも糸でんわがあり、糸で繋がっているみたい。
お話できるかな?
子供がお話を始めた。向こう側に友だちがいるらしい。
親指を立てている。聞こえたよ、の合図か。
こっちは〇を作っている。こっちも聞こえたみたいだ。
若者たちも、向こうとこっちでお話。
そうそう。こうやって糸をピンと張ればよく聞こえる。
船の出発時刻まで1時間ほどあるので公園内を散策。
牛島閘門(うしじまこうもん)。
幅2mぐらいの小さいやつ。今は使っていない。
運河に注ぐ支流に設置されている。向こう正面が運河だ。
ここには、この牛島閘門と中島閘門(なかじまこうもん)の2つの閘門がある。
このあと船で行くのが中島閘門。パナマ運河と同じ方式とのこと。
※閘門(こうもん)とは、運河で水量を調整して船を上下させ、通行させる設備。
運河全体の案内版。中島閘門は右端だ。
日本には閘門がいくつかあるが、観光客が体験できるのはここだけらしい。
船が出る時間だ。
「もみじ」という船に乗り込む。
出発。この人が船長兼操縦士。
中島閘門に向けて進む。
15分ほどで中島閘門が見えてくる。
まだ閘門扉(こうもんぴ)は開いていない。
船が進む間にこちら側(上流側)の閘門扉が開いた。
船が閘室(こうしつ)に入る。2つの閘門扉に挟まれた空間だ。
振り返って後ろを見る。後ろ(上流側)の閘門扉が閉まる。
閘室の水が排水される。写真はかなり排水された状態。こげ茶色の部分が水があったところ。水位差は2.5m。
排水が終わり、水位が下流と同じになる。下流側の閘門が開く。
船は下流側に進み、、、
橋の下をくぐって下流側に出る。
普通はそのまま進むのだが、これは観光用。引き返す。
ぐるっと180度方向転換。
今、出てきた下流側の閘門に向かう。
橋をくぐって閘室に入る。
後ろ(下流側)の閘門が閉まる。
上流側の閘門付近から海水が流れ込み、水位がどんどん上がる。
水位が上流側と同じになると、上流側の閘門が開く。
開いた閘門の脇を通り、船は閘室の外に出る。
振り返ると、閘門がどんどん閉まっていく。
完全に閉まった。さようなら。
出たところで船が接岸し、いったん岸に降りる。
陸の上から中島閘門を見る、という流れのようだ。
上流側の閘門。
下流側の閘門。
閘門操作所。
操作盤。
こちら側が古いもの。今は使っていない。
向こう側の壁が新しいやつ。操作員が操作中。
次の船が閘室に入ってきた。最新型の大きい船だ。fuganと言う。
排水が終わり、下流側の閘門が開く。
fuganは出ていく。汽笛も何も残さずに。
この船はUターンをせずに河口付近まで行く。帰りは別の観光客を乗せて戻ってくる。
さあ、われわれは、もみじに乗って戻ろう。
富山県美術館前を通過。
天門橋の下を通過。Uターンして、逆側からもう一度通過。
乗船場に到着。お疲れさまでした。
日曜日で天気がいいので大盛況。次のお客さんが待っている。
さて、富山県美術館の屋上に行ってみよう。
屋上では北アルプスをバックに子供たちがトランポリン。
真ん中の尖った山が剣岳(つるぎだけ)。
爽快な気分になる、いい光景だ。
富山って素晴らしい!
さあ、宿に戻ろう。
途中で見つけた観光バス。実車を使った宣伝用オブジェ。
限りなくバスを愛す。
いいね! 思わず記念撮影。
今日も楽しい一日だった。富山、最高!
【本日のデータ】
富岩(ふがん)水上ライン:
もみじ:1200円。所要時間70分。1日5回運行。
大きな船はfugan(土日祝)とsora(平日):1500円。所要時間60分。環水公園と岩瀬間を1日6回(3往復)運行。
いずれも運行期間は3月24日(土)~11月25日(日)。
来年、大きな船がもう1艘、新しく加わるとのこと。
富山市にはいろいろな美術館がある。
いろいろ回りたいが、興味深い順に行くことにする。
まずは、富山ガラス大賞展2018。
富山市ガラス美術館で開催。この美術館は図書館も兼ねている。
1階受付でチケットを買い、2階に上がる。
2階はロビーになっている。
吹き抜けから上を見上げると、、、
木材を装飾に使った素晴らしいデザイン。
2階フロア。左手正面はエレベーター。ガラス張り。
3階フロア。
エスカレーターから吹き抜けを見下ろす。
図書館エリア。柱が鏡で覆われている。本が映るのでとても広く感じる。
面白いので記念撮影。
ここで問題。
(1)どれが鏡の映像でどれが実物?
(2)鏡に映る鏡の映像もあります。どこでしょう?
どこもかしこも本だらけに見える素晴らしいデザインです。
エレベーター前。ガラスに描かれた案内がお洒落。
現代ガラス美術の巨匠デイル・チフーリ氏の代表作が6階に展示されている。
これは撮影&私的利用はOK。
トヤマ・リーズ(Toyama Reeds)
※Reedは葦(あし、よし)のこと。富山県産木材を使用。
トヤマ・フロート・ボート(Toyama Float Boat)
※笹舟は富山の神通川の漁で使用されていたもの。フロート(浮球)は117個。うち95個が富山で制作された。
トヤマ・ミルフィオリ(Toyama Mille Fiori)
※ミルフィオリとはイタリア語で千の花。
富山ガラス大賞展2018の会場入り口。
中は撮影禁止なので写真はありません。
大賞の作品はダントツで素晴らしかった。
ガラス芸術の範疇を越えて、新しい芸術分野を切り拓いていると思う。
大賞:Shieid II (ビョルク・アエサ、ノルウェー)
参考までにパンフレットを掲載。
写真ではこの作品の1000分の1も伝わらないのだが気休めにどうぞ(笑)
※苦情が来て削除するまでの期間限定掲載です。
作品は、背丈ほどのサイズの湾曲したガラス8枚を空中に吊り下げたもの。年輪のように4つの同心円を描くように配置。うち4枚のガラスに電極を貼り付け、振動板として使用。低いかすかな不思議な音を流す。同心円の最も外側のガラス2枚にゆっくりと動く人体(裸体)がプロジェクターから投影される。1枚のガラスは男性、もう1枚は女性。2人の動きはシンクロしている。音と人体の映像は作家の脳波をベースにしたものとの解説あり。
パンフレットの写真は、プロジェクターから投影された画像が映っている、一番外側のガラスを撮影したもの。人体は動き続けるので、写真はその一瞬にすぎない。
正直なところ、ガラス芸術がこんなに面白いとは思わなかった。何でも体験しないとわからないものだ。
次は、刀をめぐるダンディズム 刀と拵(こしらえ)展。
森記念秋水美術館で開催。
この美術館は、リードケミカル株式会社の創業者、森政雄氏のコレクションを公開するもの。日本刀が中心だ。秋水は、曇りの無い研ぎ澄まされた日本刀、の意味。
今回は、拵(こしらえ)にフォーカスした展示会なので、面白そう。
※拵とは、鞘(さや)、柄(つか)、鐔(つば)など、日本刀の外装のこと。
ロビーで甲冑がお出迎え。これは現代作家のもの。
兜の前立(まえだて)が黒いうさぎ? 何だかなあ。
越中の刀工には3派があるらしい。
展示室に入る。
写真撮影OKなので撮りまくり。
腰青貝微塵塗銀一分刻鞘(こし あおがい みじんぬり ぎんいちぶ きざみざや)
脇指拵(わきざしこしらえ)
黒小刻鞘脇指拵(くろこきざみざや わきざしこしらえ)
金梨子地葵紋散蒔絵鞘(きんなしじ あおいもんちらし まきえざや)
糸巻太刀拵(いとまきたちこしらえ)
竹塗打刀拵(たけぬり うちがたなこしらえ)
※漆だけを使い、竹に見えるよう仕上げたもの。
白檀笛巻塗鞘半太刀拵(びゃくだんふえまきぬりざや はんだちこしらえ)
※半太刀拵(はんだちこしらえ)とは、太刀(たち)としても刀(かたな)としても使用できるようにした造り。
※太刀(たち)は、刃(やいば)を下にしてぶらさげて身に着ける。平安~鎌倉~室町初期の馬上戦用。
※刀(かたな)は、刃を上にして腰帯に指して身に着ける。室町後期~江戸の歩兵戦用。
記録漏れ。
黒漆藍鮫研出鞘打刀拵(くろうるし あいざめとぎだしざや うちがたなこしらえ)
※藍鮫(あいざめ)とは相模湾や駿河湾の深海に住むツノザメの皮のこと。藍鮫を巻き、漆を塗り、表面を研いだもの。
黒漆研出鮫鞘大小打刀拵(くろうるしとぎだしさめざや だいしょううちがたなこしらえ)
※大刀と小刀の2本組。粒の大きな鮫皮を使い、青貝の粉を蒔いて仕上げたもの。
朱漆塗桜花文散(しゅうるしぬり おうかもんちらし)
印籠刻鞘打刀拵(いんろうきざみざや うちがたなこしらえ)
黒漆紅葉文鞘(くろうるしもみじもんざや)
虫尽金具脇指拵(むしづくしかなぐ わきざしこしらえ)
記録漏れ。合口(あいくち)の脇指(わきざし)。
※合口とは、鐔・鍔(つば)がない短刀。柄(つか)と鞘(さや)がピッタリ合うから合口という。匕首とも書く。
記録漏れ。これも合口(あいくち)の脇指(わきざし)。こちらは小柄(こづか)がさせるタイプ。
小柄(こずか)も凄いのがある。
加賀象嵌(かがぞうがん)の小柄。
※象嵌は、地金を彫り、異なる金属を埋め込んで(埋金)絵柄を作る技法。加賀の象嵌は地金と埋金に凸凹がない平象嵌(ひらぞうがん)が多い。
30本セットで蒔絵の箱に収められている。贈答品だったらしい。
鐔・鍔(つば)も凄いのがある。
七宝紋螺鈿鐔(しっぽうもんらでんつば)
※漆と繊細な青貝で七宝模様を表したもの。
扇形鐔(おうぎがたつば)
七宝紋鐔(しっぽうもんつば)
一丁だけ展示されていた鉄砲。上部の金属に細かな模様が彫られている。
これらの拵はほとんどが江戸時代のもの。刀剣も平和な時代になると美しく飾られるようになるのだ。
七宝紋螺鈿鐔、ほしいなあ。
【本日のデータ】
富山ガラス大賞展2018:入場料1000円、図書館は無料。
刀をめぐるダンディズム 刀と拵(こしらえ)展:入場料1000円。音声ガイド付。